番外編、４ ページ49
ある日、知らない奴が家にやってきた。たまーに来るヘラヘラした奴と、ご主人様と違う言葉を話す奴とはまた違う。綺麗な奴だった。
「お邪魔します」
髪の長い奴をご主人様は「A」と呼んでいて、Aはアタチを見るなりご主人様みたいな笑い方をして近寄ってきた。
「シャチちゃ〜ん、うわぁ本物だぁカワイイねぇ」
警戒している私にそれ以上近づく様子はなくて手を前に出してくる。なんだろう？ 何でここにいるの？ 名前しか分からないAの目的が分からなくてじとーっと見ていれば「Aこっちおいでぇ」とご主人様に呼ばれて「呼ばれちゃった。またねシャチちゃん」と去っていく。
そのうちアタチの元にツナがやって来て同じように警戒していたけど、ご主人様の隣で楽しそうにテレビを観ているのを見て気になったツナは、
”よし！ ボク行ってくる！”
”ま、待ちなさいよ！”
ヒョイと降りてソファへ行ってしまった。
「お、ツナ〜。おいで、Aのこと紹介すんね。Aはね、さくまの大切な人です。これからちょくちょく来てくれるからツナも仲良くしてねぇ」
いつも通りのデレきった顔と声でツナを抱き上げて撫でまくるご主人様と、嬉しそうに喉を鳴らすツナ。偵察に行ったんじゃないのか！！
でもいくらご主人様が居るからってツナも直ぐに撫でさせているって、悪い奴じゃないのかな？
恐る恐る近づくアタチに気づいたご主人様。
「シャチもおいで。大丈夫、Aは優しいよ。俺の好きな人だから、ほら」
ご主人様の好きな人？
抱き上げられてAと顔を見合わせる。ツナはすっかり懐いたのかAの膝の上に寝てる。
「改めてはじめましてAです。シャチちゃんよろしくね」
今度は匂いを嗅いでみた。ふわりと香ったのはご主人様と少し似た香りだった。それに混ざったお日様のような香り、この匂いがする人はアタチに優しい奴が多い。
「あ、シャチがゴロゴロ言ってる。受け入れてくれたみたい」
「ほんと？ ふふ、ありがとう」
そっと撫でられると気持ちよくて目を細めた。
Aは良い奴だとわかった。
そして、アタチの好きな人の好きな人だとわかった。
「にゃーお」
「なぁにシャチ、ヤキモチ妬いてんの？ ちょっとだけ待っててね。今はAの番だから」
そう言っていつも開いてるドアをそっと閉じてしまった。……ちょっと不満はあるけど、まあご主人様が幸せそうなので良しとする。
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ゆきんこ(プロフ) - にかさん» コメントありがとうございます😊 私も夢小説は家で読むのがいいと思います🤭 楽しんでもらえたようで良かったです。💗の💗はもう聞いたら腹筋以外の想像してしまうので私は重症です😂 最後までありがとうございました！ (11月6日 15時) (
レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます😊 ぎゅんぎゅんしてもらえて嬉しいです🤭 ゆゆさんのお時間ある時にまた読んでもらえたら幸いです😌 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - いくさん» コメントありがとうございます😊 猫ちゃん目線は私が絶対書きたかったものなので楽しんでもらえて良かったです😊ありがとうございました！ (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» そして桜短冊さんの気持ちとても伝わっております😌ありがとうございます😊 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» 桜短冊さん、番外編までお読み下さりありがとうございました😊 ページ数の都合でかなり簡単に書いた番外編でしたが楽しんでもらえて嬉しいです！ 猫ちゃん達の目線は番外編書く前から書きたいと思ってたんです。書けて良かったです🤭 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2023年7月11日 22時
