番外編、３ ページ47
「んね、これ俺も手伝おっか？」
「えええええ！！！」
と、ちょっとわざとらしく驚いてみせた。
休日の昼下がり、大介くんがオムライスを作ってくれたお礼に何かお手伝いするよって言ってくれて、だったらとお願いしたのは玄関の電球変え。玄関先で「んしょ、んしょ」と可愛い声がする。
大介くんが立てる音をBGMに私は雑誌の整理でもしようかと大量の雑誌をテーブルに置いた。
「…………んー、溜め込んだなぁ」
このまま置いておきたい気持ちは山々だけど、狭い部屋の中。このまま増え続けるとえらいことになってしまうのてま仕方なく解体作業に入る。
この作業実はあまり得意じゃない。不器用とは言わないけど、黙々とやる作業はすぐ飽きてしまうというか。
それから暫くしての大介くんからの手伝おうか発言だった。本人が載ってる雑誌を本人が解体するの？ なんか異様な光景だ。
「あー、これ撮影した時、深澤が徹夜したとかで目が腫れてメイクさん泣かせてたんよなぁ」
「この時に貰った差し入れのクッキーめっちゃ美味かった。あれどこのだろう？」
「お、この照の腹筋仕上がってんねぇ」
と、解体しながらその時の思い出やらを話してくれるんですが、めちゃくちゃヤバくない？ 私全然作業に集中できなくて、「ちゃんとファイルに入れな。終わんねぇじゃん」なんて真っ当な注意されてしまった。
「え、だって大介くんその裏話的なやつ、オタクからしたら需要ありまくりですよ！」
「ンあ？ あー確かに。いいよ、なんでも訊いて。覚えてることなら教えちゃる」
ふふん、と何故かドヤ顔。ああ、私の推し様はスイッチが入るとちょっと意地悪になる。きっとこの状況を楽しんでる。
「これ、」
「んー？」
「こんなさ、腹筋見せてさ、その、仕事といえど恥ずかしいとかないの？」
佐久間の佐久間……なんて言ってファンをわかせた某雑誌を指させば、大介くんは少し考える素振りの後、後ろに手をついて着ている服を捲った。
目の前にドーンと現れた佐久間の佐久間。
「わっ！！」
「俺ねいつでも見せられるようにこれ維持してっから、求められるなら脱ぐよ。仕事だからね、そこに恥ずかしいとかはない」
「そうなんだ。すごいね」
「ん、でもね今は恥ずかしいかも。だって好きな子に見られたらドキドキすんじゃん？」
「っ、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2638人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきんこ(プロフ) - にかさん» コメントありがとうございます😊 私も夢小説は家で読むのがいいと思います🤭 楽しんでもらえたようで良かったです。💗の💗はもう聞いたら腹筋以外の想像してしまうので私は重症です😂 最後までありがとうございました！ (11月6日 15時) (
レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます😊 ぎゅんぎゅんしてもらえて嬉しいです🤭 ゆゆさんのお時間ある時にまた読んでもらえたら幸いです😌 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - いくさん» コメントありがとうございます😊 猫ちゃん目線は私が絶対書きたかったものなので楽しんでもらえて良かったです😊ありがとうございました！ (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» そして桜短冊さんの気持ちとても伝わっております😌ありがとうございます😊 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» 桜短冊さん、番外編までお読み下さりありがとうございました😊 ページ数の都合でかなり簡単に書いた番外編でしたが楽しんでもらえて嬉しいです！ 猫ちゃん達の目線は番外編書く前から書きたいと思ってたんです。書けて良かったです🤭 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2023年7月11日 22時
