番外編、２ ページ46
晴れてAと付き合うことになった。ちゃんと送って行って俺は今自宅へ車を走らせているのだが、自宅の駐車場に車を停めた瞬間ハンドルに額を押し付けた。
「帰りたくねぇ」
出来るならあのまま一緒に過ごしたい欲がめちゃくちゃあったけど、そういう訳にもいかず帰ってきたけど居るんだよなぁ。
重い足取りでエレベーターに乗り自宅前に到着。ため息をついて鍵を開けて部屋に入った。
「お、やっと帰ってきたかぁ〜」
「さくま、おかえり！！」
「た、ただいま」
二人の視線を感じながら俺はそそくさとソファへ移動して定位置にぽすっと腰を下ろせばそこへツナとシャチが構ってと寄ってくる。ツナを抱き上げシャチを撫でていると、ニヤリ顔の深澤が目に留まる。
「おいおい、ホウレンソウってお前知ってる？」
「うまいよな」
「それほうれん草だな」
ほれほれと可愛い二匹を遠ざけて俺の横を陣取った深澤は耳に手を当てている。あべちゃんだってニコニコと笑みを浮かべててそれが怖い怖い。
んあー、これは逃げられそうもない。膝を抱えて顔を埋める。
「……………………です」
「あ？」
「お付き合いすることになりましたー！！ 何度も言わせんじゃねぇーーー！！」
「「…………」」
あーもう！ 思春期の学生じゃねぇんだから一々付き合った報告とかマジで恥ずかしいわ。
ん？ でも反応なくね？ 恐る恐る顔を上げたら、目の前にいたあべちゃんはニコニコがさらに深みを増して最早菩薩だった。
「うっ、」
そして隣から呻き声がしてハッと見ればボロボロ涙を流す深澤がいて。
「お前ら、」
なんだよ、なんか、もうさ…………
「良かったなぁ佐久間。本当に良かったな！！」
「あの子なら大丈夫だよ。幸せになりな」
胸に込上げるものを感じた瞬間、俺の目からもボロボロと涙が溢れた。そんな俺を見て今度は鼻水まで垂らす深澤と、泣き笑う俺と笑うあべちゃん。なんだこれ。ちょー平和じゃん。
「ありがとう」
俺には仲間もいて、可愛い家族も居て、そして新たに大切な恋人もできました。
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ゆきんこ(プロフ) - にかさん» コメントありがとうございます😊 私も夢小説は家で読むのがいいと思います🤭 楽しんでもらえたようで良かったです。💗の💗はもう聞いたら腹筋以外の想像してしまうので私は重症です😂 最後までありがとうございました！ (11月6日 15時) (
レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます😊 ぎゅんぎゅんしてもらえて嬉しいです🤭 ゆゆさんのお時間ある時にまた読んでもらえたら幸いです😌 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - いくさん» コメントありがとうございます😊 猫ちゃん目線は私が絶対書きたかったものなので楽しんでもらえて良かったです😊ありがとうございました！ (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» そして桜短冊さんの気持ちとても伝わっております😌ありがとうございます😊 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» 桜短冊さん、番外編までお読み下さりありがとうございました😊 ページ数の都合でかなり簡単に書いた番外編でしたが楽しんでもらえて嬉しいです！ 猫ちゃん達の目線は番外編書く前から書きたいと思ってたんです。書けて良かったです🤭 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2023年7月11日 22時
