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「こ、ゆび…ぶちゅけた……」
「ぶちゅ…ぶはっ! あ、ごめん。痛いよね? 大丈夫。立てそ?」
腰に添えられた腕、軽々と持ち上げられてキュンとしていれば「ぁ……」という大介くんの少し控えめな声に顔を上げる。大介くんの目線の先には私のブラがぶら下がっている。
「わ、わやややっ!!」
「ちょっ、あぶねぇって!」
見ないでー! って慌ててブラを掴んで引けば、突然私が動いたもんだから大介くんのバランスが崩れて今度は二人してバタンと床に倒れ込む。
「あててて……」と床と私の下敷きになってしまった大介くんに「ごめんなさい」と言うと、チラッと向けられた視線にドキッとした。
「危ないでしょ。……でもまあ、俺もごめん」
「え?」
「良いもん見れたなぁって」
何のことを言っているのかと彼の視線を追いかければ私の手元。……あー、ブラ握ったままだった。隠そうとしてこうなったのに逆に見せてどうする。恥ずかしくて怒ったフリをする私に、「だからごめんて」とクスリと笑い腰を抱き寄せて起き上がった。
きょ、距離が近いよー!!
「で、Aは痛いとこない?」
「な、ないっ」
甘い声だすなー!!
「にゃはは、面白いけどあんまり揶揄うと拗ねちゃうから止めとくわ」
「んなっ!?」
わしゃわしゃと頭を撫でられて髪が乱れる。ムスッとしていると、
「降りてくんないの? あ、それとももっとくっつきたい? 俺はそれでも、」
「わあああ! なんか飲み物飲みますか!」
「んふふ」
慌てて退くと肩を揺らして笑ってる。なんか調子が狂う。付き合う以前はどちらかと言うと押せ押せは私だったはずなのに(行き過ぎなところもあったくらいだと今なら思う)。
付き合ってからの大介くんは毎日”好き”を伝えてくれるし、会えば必ず手を繋ぐは抱き締めてくれるわで暫くそんな事をしていなかった枯れ枯れだった私は潤いまくりで、毎日ドキドキしてる。
りんごジュースかコーヒーしかないと伝えると最近飲めるようになった! と言ってコーヒーをいれていくと、これでもかと砂糖を投入してクルクルかき混ぜてた後フゥフゥと熱を冷ましてる大介くんが可愛くて思わず真顔で見てしまう。
「怖いよ」って言われてしまう。時々冷めてた時の大介くんも未だ居る。
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ゆきんこ(プロフ) - にかさん» コメントありがとうございます😊 私も夢小説は家で読むのがいいと思います🤭 楽しんでもらえたようで良かったです。💗の💗はもう聞いたら腹筋以外の想像してしまうので私は重症です😂 最後までありがとうございました! (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます😊 ぎゅんぎゅんしてもらえて嬉しいです🤭 ゆゆさんのお時間ある時にまた読んでもらえたら幸いです😌 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - いくさん» コメントありがとうございます😊 猫ちゃん目線は私が絶対書きたかったものなので楽しんでもらえて良かったです😊ありがとうございました! (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» そして桜短冊さんの気持ちとても伝わっております😌ありがとうございます😊 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» 桜短冊さん、番外編までお読み下さりありがとうございました😊 ページ数の都合でかなり簡単に書いた番外編でしたが楽しんでもらえて嬉しいです! 猫ちゃん達の目線は番外編書く前から書きたいと思ってたんです。書けて良かったです🤭 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2023年7月11日 22時