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「ありがとう」
顔は見えないけど、その声は震えていた。だからポンポンと背中を撫でた。いつも大きく輝いてみえるテレビの向こうにいる佐久間くんは居ない。
今此処に居るのは、ほんの少し恋に臆病な普通の男性だ。
いつもファンのために笑顔で居てくれるけど、佐久間くんだって普通の人だから笑えない時だってあったはずで、強がって耐えて頑張ってきたんだろうな。
今強く思う、この人を守りたいって＿＿＿＿
「こんな俺だけど、牧さんの傍に居てもいい？」
「こちらこそ、佐久間くんの傍に居させてください。ずっと大切にします！」
と言えば、震えていた声は次第に笑いに変わって「それ普通男が言うやつ」なんて言われた。
ふふ、今の時代そんなのどっちでもいいじゃん。私が佐久間くんを守るんだって決めたんだから、佐久間くんのおかげで強くなれたから、だから大切にしたいんだ。
「んね、今更ついでなんだけど、そのさ、名前で呼んでもいい？」
身体が離れたと思えば今度は下から覗き込んでくるとか、あざといにも程がある。阿部ちゃん以上に策士じゃないかといつも思ってたんだ。
「A」
「ひっ！ い、いきなり！？」
了承してないのに呼ぶなんて反則だよ！ 鼓膜がやられるとこだったよ。
「ふっかがさ、”Aちゃん”って呼んでんの実はムカついてた。だからもうその上いくしかねぇなって」
だから呼び捨て。……ふっかさん、ありがとうございます。
「佐久間くん、」
「大介ね。今からは、恋人なんだよね？ だったら大介がいい。ね、A」
「は、はいぃぃぃぃ」
無理すぎる！ 恥ずかしすぎて赤面する顔を両手で覆った。さっきからずっとドキドキがおさまらない。
「好き」
「ん」
「大好き」
「うんうん」
「A、大好きだよ」
「っ、わ、私の方がもっともっと好きだよ！！ 大介くん！！」
「にゃは、ありがとう」
両手を掴まれ照れまくる私を見てふにゃふにゃと笑う佐久間くん。私をドン底から救い出してくれた佐久間くん。
『 死ぬくらいなら、俺にハマってみない？ 人生変えてあげるよ 』その言葉通り、私は佐久間くんに人生を変えてもらった。こんな幸せな未来が来るなんてあの日には想像もできなかった。
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ゆきんこ(プロフ) - にかさん» コメントありがとうございます😊 私も夢小説は家で読むのがいいと思います🤭 楽しんでもらえたようで良かったです。💗の💗はもう聞いたら腹筋以外の想像してしまうので私は重症です😂 最後までありがとうございました！ (11月6日 15時) (
レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます😊 ぎゅんぎゅんしてもらえて嬉しいです🤭 ゆゆさんのお時間ある時にまた読んでもらえたら幸いです😌 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - いくさん» コメントありがとうございます😊 猫ちゃん目線は私が絶対書きたかったものなので楽しんでもらえて良かったです😊ありがとうございました！ (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» そして桜短冊さんの気持ちとても伝わっております😌ありがとうございます😊 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» 桜短冊さん、番外編までお読み下さりありがとうございました😊 ページ数の都合でかなり簡単に書いた番外編でしたが楽しんでもらえて嬉しいです！ 猫ちゃん達の目線は番外編書く前から書きたいと思ってたんです。書けて良かったです🤭 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2023年7月11日 22時
