＿＿ ページ32
「お前男だろ！ ○○ついてんのかア"ア"ッ！？」
「い、一応……」
そこ律儀に答えなくていいんだよ。
「だったらなりふり構わず行けやコ"ラァァァ！！」
「阿部ちゃ〜ん、落ち着こっかぁ？」
阿部の場合はもう少し構ってほしいものだよね。この前もADちゃん困ってたよ。
「……行けねえよ。俺はアイドルだからって利用されるのも嫌だし。逆にアイドルだから相手を傷付けるかもしれないのも嫌だ」
「「…………」」
「普通に恋愛させてやれねぇじゃん。ディズニーデートとか、外で手を繋いで歩くとか、急にチューしたくなってもできないし、寂しい思いさせる。辛い思いさせるかもしんねぇ」
「うんそれ全部お前のやりたいことだな」
「やればいいじゃねぇか！ どこでもぶちゅっと！」
阿部ちゃんちょっと黙ってようか？
「あと、やっぱり怖ぇ。……もしまた失ったらマジで無理」
テレビではバチバチにキメてる野郎が、実は家ではこんなネチネチしてましたって言ったらこっちの方がスクープになんねぇかな。
……とまあ、それは置いといて。佐久間の肩をポンっと叩く。
「あの子は大丈夫だよ」
「……なんで？ そー言い切れる」
じとっとした視線が絡み付く。
「このリアコ深澤にも一切靡かなかったぜ！」
「…………」
「それはどうでもいいかな」
「阿部ちゃぁぁぁん！？」
シラフなの？ 酔ってんの？ どっちなのよぉぉ！？
「ていうかさ、SNSでも散々言われてるじゃん。きっとそれ彼女も見てると思うんだけど、だとしたら傷付ついてたのは佐久間だけじゃなくない？ 彼女だって不安でいっぱいだったと思うのに、佐久間のこと好きだって伝えてくるじゃない。……信じなよ。佐久間にとって最高の相手じゃん。もう分かってんだろ？」
「……っ、でも今更」
お、これは…………
「遅いかもな。振られるかもぉ？ でも蹴り付けなきゃ先に進めねぇんだから行ってこいよ……うわっ」
こっちへ寄って来た阿部に引き寄せられてバランスを崩す。大きな目を細めて睨まれてる。
「励ましたいのか、そうじゃないのかわかんないんだけど」
コソッと訊かれて、うーんと考える。
「どっちでもいいよ。冷めきってた佐久間の気持ちに火つけさえすれば。あとはあいつの気持ち次第でしょうよ」
「まあって、あれ？ 佐久間？」
振り返るとソファに居たはずの佐久間が消えていて、次に俺たちの前に出てきた佐久間は余所行きの格好をしていた。
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ゆきんこ(プロフ) - にかさん» コメントありがとうございます😊 私も夢小説は家で読むのがいいと思います🤭 楽しんでもらえたようで良かったです。💗の💗はもう聞いたら腹筋以外の想像してしまうので私は重症です😂 最後までありがとうございました！ (11月6日 15時) (
レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます😊 ぎゅんぎゅんしてもらえて嬉しいです🤭 ゆゆさんのお時間ある時にまた読んでもらえたら幸いです😌 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - いくさん» コメントありがとうございます😊 猫ちゃん目線は私が絶対書きたかったものなので楽しんでもらえて良かったです😊ありがとうございました！ (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» そして桜短冊さんの気持ちとても伝わっております😌ありがとうございます😊 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» 桜短冊さん、番外編までお読み下さりありがとうございました😊 ページ数の都合でかなり簡単に書いた番外編でしたが楽しんでもらえて嬉しいです！ 猫ちゃん達の目線は番外編書く前から書きたいと思ってたんです。書けて良かったです🤭 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2023年7月11日 22時
