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「さくまーなにやってんのー？」
暇だから佐久間に連絡したら家に居るっていうから、たまたま一緒に居た阿部も誘って佐久間の家に来た。普段あんまり家に呼んでくれねぇんだけど、今日は珍しく二つ返事でいいよって。
マンションに着いて鍵を開けてもらって靴を脱いでるうちに佐久間はパタパタとスリッパを鳴らしながら部屋の奥へ行っちゃって、俺と阿部が顔を見合せて首を傾げリビングへ入ったら、でかいソファの上で膝を抱えてちょこんと座っていた。
ボフっと隣に座って顔を見れば、佐久間の瞳は視点がどこ向いてんのか分からん。あーこれは。
「昔のさくまに戻ったねこれ」
「はあ、ほんともう……」
昔の佐久間。陰キャも陰キャ。
表向きは普通に仕事してるから大丈夫だと思っていたけど、あのスキャンダル以降だよな佐久間が変わったのは。
「Aちゃんとなんかあったか？」
「！！」
わっかりやすー！！ 猫みたいに黒目を小さくしてキョロキョロ視線を泳がせている。
話を聞き出した俺と阿部の反応はこうだった。
「「馬鹿じゃないの」」
「…………」
「逃げてどうすんのよ」
「もう彼女の気持ちは分かってたでしょ」
そう阿部が訊ねると、唇を尖らせてコクっと頷く佐久間。五歳児か。
「あとは取っ捕まえればそれで我が物だったのに」
「……阿部ちゃん、それはちょっと独特な考えだわ」
ヤバいヤバいブラック阿部ちゃんがおいでなすった。どーどーとなだめて、阿部の言い方は兎も角としても本当に二人はあと少しだったはずなんだよ。
「……もしかして、Aちゃんのため？」
「…………」
何も言わないってことはそうなのかな。 佐久間はまたあのお騒がせの幼なじみにやられて自由のきかない生活を送ってる。それはいつも俺たちのことを付け狙う記者や人の目があるからで、もし今Aちゃんと一緒にいれば巻き込む可能性がデカいから、それを懸念して佐久間は自ら引いたのか。
「そんなことどうでもいんだよ！」
「いやよくはねぇだろ」
佐久間の家に寄る前に買ってきた缶ビール。
佐久間を元気付けようと買ったそれを何故か阿部が先に口付けてゴクゴクと飲んでるんだけど。え、これヤバくない？
「おい佐久間ぁ！！」
「はい！！」
ドンッ！ と音を立てローテーブルに置かれた缶。完全にブラック阿部の出来上がりだ。
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ゆきんこ(プロフ) - にかさん» コメントありがとうございます😊 私も夢小説は家で読むのがいいと思います🤭 楽しんでもらえたようで良かったです。💗の💗はもう聞いたら腹筋以外の想像してしまうので私は重症です😂 最後までありがとうございました！ (11月6日 15時) (
レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます😊 ぎゅんぎゅんしてもらえて嬉しいです🤭 ゆゆさんのお時間ある時にまた読んでもらえたら幸いです😌 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - いくさん» コメントありがとうございます😊 猫ちゃん目線は私が絶対書きたかったものなので楽しんでもらえて良かったです😊ありがとうございました！ (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» そして桜短冊さんの気持ちとても伝わっております😌ありがとうございます😊 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» 桜短冊さん、番外編までお読み下さりありがとうございました😊 ページ数の都合でかなり簡単に書いた番外編でしたが楽しんでもらえて嬉しいです！ 猫ちゃん達の目線は番外編書く前から書きたいと思ってたんです。書けて良かったです🤭 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2023年7月11日 22時
