episode16 今と変わりたくないもの ページ26
佐久間くんと連絡が途絶えて数日。なんてことないメッセージはあれからも送り続けていたけれど、これは迷惑になるのかな。とメッセージを送るのを辞めようかと迷っていた時だった。
友達からスノーマンが街ロケしてるよって情報がくる。こういう時こそオタク仲間様だ！
タイミング良く仕事も休みだし急いで支度して現場に向かった。
どうやらチームに別れてお店巡りをしているようで友達によれば佐久間くんは渡辺くんとハンバーグ屋さんに居るらしい。
「こっちこっち！」
先に居た友達が教えてくれる。遠目から邪魔をしないように見るくらい良いよね。
チラッとお店の中は見えるけど、佐久間くんの様子はさすがに見えない。
「入っていくとこ見たから出てくるまで待つ？」
「もう少しだけ、」
あまり長く居座ると迷惑になっちゃうからなぁと五分だけ、と待っていればお店のドアが開いてスタッフさんが出てきて後に佐久間くんと渡辺くんが出て来た。二人は元気よく「ご馳走様でした！」と頭を下げていて、店主さんもニコニコと手を振っている。
良かった、元気そうだ。
「やばっ、かっこいいね！ 良かったね！ 佐久間くんだよ！！」
「うん、かっこいいね」
キャーキャーと騒ぎ始めるファンに気付いた彼らはこっちを振り向いた。意外だったのはツンとしてそうな渡辺くんが先に手を振ってくれたこと、それに釣られて佐久間くんも手を振ってくれてピタリと止まった。……あ、私に気付いたせい。
「佐久間くん、こっち見てるよ！ ね！」
「…………」
気まずそうに目線を下げて、渡辺くんと会話をしながら次の撮影開始まで待ってる感じ。
来ない方が良かったのかな。でも私、佐久間くんに少しでも良いから会いたかったんだよ。元気にしてるか知りたかったんだよ。
すぐ側に居るのに、近付けないこの距離がもどかしい。
カチャンッッ！！ と、何かが地面に落ちる音がした。
「なに？」
ザワザワとし始めて何かと見れば佐久間くんが固まって足元を見ている。
「わ、あれ……やばくない？」
「え、なに？ 見てなかった」
「あの人、佐久間くんにアクスタ投げつけた」
「え！？」
佐久間くんの足元に落ちたのは佐久間くんのアクスタらしい。ここからじゃよく見えない。
「裏切り者！！ アイドルは天職だって、ファンが大事だって言ってたくせに！！」
「…………」
その場がシーンと静まり返る。
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ゆきんこ(プロフ) - にかさん» コメントありがとうございます😊 私も夢小説は家で読むのがいいと思います🤭 楽しんでもらえたようで良かったです。💗の💗はもう聞いたら腹筋以外の想像してしまうので私は重症です😂 最後までありがとうございました！ (11月6日 15時) (
レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます😊 ぎゅんぎゅんしてもらえて嬉しいです🤭 ゆゆさんのお時間ある時にまた読んでもらえたら幸いです😌 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - いくさん» コメントありがとうございます😊 猫ちゃん目線は私が絶対書きたかったものなので楽しんでもらえて良かったです😊ありがとうございました！ (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» そして桜短冊さんの気持ちとても伝わっております😌ありがとうございます😊 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» 桜短冊さん、番外編までお読み下さりありがとうございました😊 ページ数の都合でかなり簡単に書いた番外編でしたが楽しんでもらえて嬉しいです！ 猫ちゃん達の目線は番外編書く前から書きたいと思ってたんです。書けて良かったです🤭 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2023年7月11日 22時
