＿＿ ページ23
「もういい？ 俺そろそろ帰るからお前も帰んな」
「えーもう？ ねえ大ちゃん、じゃあさお願いがあるんだけど」
玄関へ繋がるドアを開けて待っているとスマホを弄りながら近づくユリの顔を見て嫌な予感がした。身構えていると、ニコッと笑って、
「私の友達がさ最近スノーマンのファンになってね、ふっか推しなんだって。だから、」
「会わせねえよ？」
「なんでぇ！」
「会えると思う方が頭おかしいだろ。ファンだからって会わせる理由どこにあんの？」
「大ちゃんが幼なじみだって言っちゃったんだもん。まああんまり信じてくれないけど」
それはユリの性格の問題じゃね？ とはあえて言わずにおくけど、やっぱり昔も今も目的はそこなんだなって。幼なじみに夢があるのは漫画の世界だけだ。
「じゃあテレビ局に入れちゃったり、ライブの関係者席入れたりしない？ 関係者席とかあるんでしょ？」
「関係者じゃないから無理」
「ケチ！ 幼なじみが嘘つき呼ばわりされてもいいの？」
「幼なじみだって言わなきゃ良かったんじゃない？」
俺はもうお前に利用されたくない。
やっと、やっと前を向ける気がしてきたんだから邪魔しないでよ。
「ふぅん……じゃあこれでいいわ」
「なっ！？……にするんだよ！」
グイッと引っ張られてカシャッと音がした時には遅かった。ユリはスマホを操作して「写真見せたら一応嘘とは思われないでしょ」とか、ふざけてる。
「マジやめろ。そういうの困るんだけど」
「大丈夫大丈夫！ 見せるだけだから」
「信用できないから今すぐ消して」
粘っていれば諦めたのか「わかったわよ」と不貞腐れつつも目の前で写真を消去してくれた。流石にこれ以上振り回されるのは御免だから。まだブツブツ言ってたけど、きっともう会う事はないってつもりで玄関で「さようなら」と別れを告げて見送った。
これからは平穏に生きて行きたいから。アイドルとしても、俺としても。
…………今頃、あの子はなにをしてるだろう。
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ゆきんこ(プロフ) - にかさん» コメントありがとうございます😊 私も夢小説は家で読むのがいいと思います🤭 楽しんでもらえたようで良かったです。💗の💗はもう聞いたら腹筋以外の想像してしまうので私は重症です😂 最後までありがとうございました！ (11月6日 15時) (
レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます😊 ぎゅんぎゅんしてもらえて嬉しいです🤭 ゆゆさんのお時間ある時にまた読んでもらえたら幸いです😌 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - いくさん» コメントありがとうございます😊 猫ちゃん目線は私が絶対書きたかったものなので楽しんでもらえて良かったです😊ありがとうございました！ (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» そして桜短冊さんの気持ちとても伝わっております😌ありがとうございます😊 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 桜短冊さん» 桜短冊さん、番外編までお読み下さりありがとうございました😊 ページ数の都合でかなり簡単に書いた番外編でしたが楽しんでもらえて嬉しいです！ 猫ちゃん達の目線は番外編書く前から書きたいと思ってたんです。書けて良かったです🤭 (11月6日 15時) (レス) id: 3d6d572a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2023年7月11日 22時
