能力持ちの少女らは...【オリジナル】【合作】 (ページ7)

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▼3、焦燥にかられby酸素ページ7

喧騒の中心である東京の都市部から少々離れた、静かな路地裏。

一人の少女が走っていた。

この少女の名を環(たまき) ユノ。

家族も、家も、身寄りもない孤児である。

少女が走る理由は一つ、

「おい待てクソ餓鬼ィ！」

怒号を撒き散らしながら追いかけてくる中年の男。

ユノがこの男から財布をすったのだ。

迫りくる男を一瞥し、ユノは速度を上げる。

『……………霹靂クロニクル＿《擬態》』

そう呟いた瞬間。

ユノの体が一瞬にして一筋の稲光となり消えた。

「はっ………？」

たった一人の路地裏に男の乾いた声だけが取り残された。

『……………』

先程の路地裏から少し離れ、財布の中をまさぐりながら、街を歩く。

街はいつも変わらず、楽しげに騒ぎ立てていて。

まるで、ユノの苦労を置き去りに、しながら進んで行っているようだった。

『三万……』

財布の中に入っていたのは一万円札が三枚。それと少しばかりの小銭。

ドンッ

そこで誰かとぶつかった。

見ると、近くに喫茶店があり、ほのかにぶつかった相手から甘い香りがした。

喫茶店から出てきたばかりなのだろう。

相手は紅色の髪と、それぞれ黒と緑の瞳を持つ少女。

その、どこか無機質な瞳が私を見下ろしていた。

『………………すみません』

ユノはそうとだけ言って、その場から離れようとした。

ユノの本能が伝えていたのだ、

こいつに近づくな

と、

案の定、その場から立ち去ろうとしたユノはその少女に腕を掴まれた。

「待って」

凛とした声が鼓膜を揺さぶる。

「その財布、アンタの？」

マズイ＿＿

ユノは彼女の手を振り払い後ろに飛び退く。

それと同時に頭が動き出す。

どう逃げる？
今ここからいち早く離れるのに最適のルートは？
この女をまくにはどうすればいい？

ユノの意思とは関係なく、頭が稼働する。

ユノは分析力、思考に長けており、頭が

良すぎる(・・・・ )

彼女はその顔に表情を灯さず、思考を張り巡らす。

そっと、先程の財布をパーカーのポケットにしまう。

『霹靂クロニクル＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

中途半端なところできっちった、めんg((殴