能力持ちの少女らは...【オリジナル】【合作】 (ページ12)

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▼8．思考に沈む by酸素ページ12

ユノside

『………』

無言で脳内をフル回転させる。
いきなり黙ったユノをみて、セイルとウツラが首を傾げる。

と、視界に紫色と、赤色が見えた。
私の複合共感覚が反応したのだ。

複合共感覚、一つの感覚からもう一つの感覚を得ること＿＿私の場合は人の漢字脳を色として認識することができる。

しかし、自分の意思でできる訳ではなく、刺激により誘発されるものだ。

これは誰に取っても例外ではない。

先ほど見えた、紫色と少し濁った赤色。
濁った赤色は怒り…
紫はたくらみ。

彼奴ら……何かを企んでいる。

声からして複数人の可能性有り、人数は三人、四人。

男たちは、其の格好からして裏社会の人間だろう。しかし体術の心得などはあの男から財布を奪った時にないとわかった。

なれば、重火器、武器を所有しているかもしれない。

組織性のあるものなら、きっと大人数で……

私が財布をとった時に男は一人、私に財布を盗られて直ぐ仲間を呼んだのか。

否、呼んだというより…最初から待ち合わせていた？

私に財布を盗られる前に？

其の可能性はありそうだ。

彼奴のポケットを漁った時、財布以外のものは見つからなかった。

私はそう思考をめぐらせつつ、ヘッドフォンを見にかけた。

周りの音が遮断される。集中できる。

二人が何かを言っている。口の動きから察するに、ユノさん？と言っているのだろう。

そして意識を集中させる。

相手は三、四人、重火器を持っている。
これから人数が増える可能性もあり、ならば＿＿

私は勢いよく駄菓子屋から飛び出した。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

意味わかりませんね、はい
一応もう一話更新します。
自分の夢主ばっかりを活躍させようとしてすみません…