Dark Side Strawberry.【stxxx】

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【side C 】





みんなが帰ったあと、
使用済みのコップなどを洗っていると

インターホンが鳴る。



きっと、
さとみくんかるぅとくんのどちらかだろう、
そんなふうに思って

ドアを開けてみるとそこには
僕の大好きなAが居た。


いつもニコニコ笑ってて
ふわふわしてて小さくて可愛いの。

20歳とは思えないくらい幼く見える。


結構大人のお姉さんタイプが好きな僕が
真逆な彼女を好きになるなんて、


思ってもみなかった。




そんな彼女はどうやら、スマホを忘れたらしい。

おっちょこちょいな所も可愛い。


僕は君を見てるといつもいつも、
ときめいちゃって、心臓が痛いよ。





『スマホあったぁ〜』





ふわっと微笑む彼女は
ポスン！とリビングのソファーに腰をかけた。

すぐに帰んないのは
もう少し僕と一緒に居たいってこと？



そんなお花畑な脳内の自分に呆れながらも
彼女にココアを用意する。





ベランダに出てる彼女の綺麗な長い髪が
ゆらゆらと風になびく。

僕の家から見える、タワーをただただ見つめて
後ろ姿からでも、感じられる可愛さ。






こ「…可愛いなぁ。」






僕の言葉は彼女に届くはずもなく、
ココアを用意し始める。

通常より甘めに作った方が
A好みで喜んでくれる。




僕結構、君の好み知ってるんだよ？

















でもまさか、この時、
小さくて可愛い君が僕を守るために

人を殺めてたなんて


今の僕は知るはずもない。






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