Dark Side Strawberry.【stxxx】

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『……んん…』





目が覚めると真っ白な空間に
機械的な音が鳴り響いてて

少しだけ薬っぽい臭いがする。


そして、微かに聞こえてくるのは
聞き慣れたメンバーの声。

ここは……どこだろう。


あれ…窓越しにメンバーがいる…




何か話してるのかな…

何の話をしてるのかな…


るぅとくん、私の事話したのかな。

何を今更気にしてんだって話だけど…
いずれ話すことだ、

もう話してくれてるのかも。





『……生きてて……良かったぁ…』





**





【side R】






ボスに頭を深く下げたまま、
僕はチラリと彼女の方を見ては驚愕した。

起き…てる……？



僕はすぐさま、緊急医務室の中に入り
彼女の手を握る。

ふわっと微笑む彼女に
きゅっと心臓が締め付けられた。




る「Aちゃん…！」

『るぅとくん…怪我はない？』

る「自分の心配してくださいよ…ばかっ…」

『話した…？みんなに』

る「……ごめんなさい。」

『そっかぁ…』




フリフリと手を振る彼女の目線には
涙をポロポロと流すメンバーの姿が。

ころちゃんと莉犬は抱き合って泣いてるし
さとみくんなんかは、ガラスに張り付いてるし。

ジェルくんとなーくんは安心しきった顔をしてる。





『声…』

る「声？」

『みんなの声が聞こえたの…
私たち、まだ次のステージに行けてない…

みんなで…高みを目指そう……ね？』

る「っ…まずは怪我を治してからですよ…w」

『あはは…そだねぇ……』

る「守れなくてごめんなさい…
本当に……生きてくれて良かったですっ…」






彼女は弱々しく、
僕の手を握り返してくれた。

もうこの手を離したくない。



次こそは……

次こそは僕が彼女を守りたいんだ。





もう誰も傷つけたくないから。






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