Dark Side Strawberry.【stxxx】

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【side You】





すとぷり「無観客ライブ！？」





なーくんが言い渡した発言は
とっても嬉しいこと。

ライブ自体できるか分からない世の中、
この選択は喜ばしいものだった。



が、私は違う。

るぅとくんの方を見れば、
彼も苦い顔をしている。



そう、無観客ライブということは
お客さんがいないということ。

つまり、最小限の被害で
対象メンバーの殺害が可能な状況に
なるということだ。


るぅとくんもそれをわかった上での
その表情なんだと思う。



組織からすれば、
絶好のチャンスに違いない。





な「あれ？Aちゃん嬉しくないの？」

『え！？あ、考え事してた！
嬉しい嬉しい！やったぁ！』

ジ「忙しくなるなぁ！」

り「頑張んないとね！」





みんなが意気込む中、
私とるぅとくんはただただ、苦い顔をした。

彼らが狙われるのも時間の問題…かもしれない。




最悪だ…






**





会議後、みんな解散して
私とるぅとくんは本部へ向かった。

るぅとくんも
このチャンスを潰さねば、と考え込んでる様子。


さすがの私も考えるわ…





る「僕たちの正体がバレるのも時間の問題ですよね」

『そうね、バレない体でいきたいけど…』

る「難しいと思います」

『…あーもう！なんでこんな時にぃ……』

る「Aちゃん…」





頭痛で死にそうだ。

最近は物事を多く考えすぎた。



でも、対象メンバーを殺される訳には
いかないの。



メンバーの誰かが殺されるくらいなら

















それを庇って、
私が死んでやるわ。





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