Dark Side Strawberry.【stxxx】

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隣でずっとそわそわする彼を横目に
本部に到着した。

警備隊がドアの前に立ってて
私の顔を凝視する。





『顔みてわかんないの。BLACK SWAN。』

警備「はっ…すみません…そちらは……」

『うちの組織の護衛対象。入るよ。』

警備「御意っ…！」

る「Aちゃんかっこいいですっ…」

『そんなことないから…』





目を輝かせる、るぅとくんに
呆れながらもボスの部屋に向かった。

暗い廊下を歩くと、
薄明かりの中、ぼんやりとひとつのドアに辿り着く。


ここが、我が"Dark Side Strawberry"の
ボスの部屋だ。





『BLACK SWAN、入ります』

ボ「会議ぶりだね、SWAN。
そしてKILLER、unknown。君は……」

『こちら護衛対象メンバーの、るぅとです。
今回、私のミスにより彼を怪我させてしまった。

始末書は後ほど提出します。
先に報告をと思い、伺いました。』

ボ「SWANがミスをするのは珍しい。
それより、るぅと…だっけ？君、欲しいものがあるのかい？」

る「ぼ、僕ですか……？」





ボスは、るぅとくんの姿を
人目見ただけで何かを感じ取ったらしい。

欲しいもの……るぅとくんは
何を欲しがってるんだろう……





る「その…僕欲しいものっていう欲しいものは
ないんですけど……

守りたいものは…あります！
僕はAちゃんを守りたいんです！」


『ちょ、るぅとくん…！？
守るのは私の役目であって……』

ボ「そっかそっか。るぅとはSWANのことが
大好きなんだね。

じゃあ思う存分守るといい。」


『ボス…！？』

ボ「でもね、るぅと。

SWANは守られる側じゃないってことを
君はいつか、思い知らされるよ。」







にこっと微笑むボスは、
るぅとくんの加入を許した。





巻き込みたくなかったのに。

どうやらそれも、無理そうだ。






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