Dark Side Strawberry.【stxxx】

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『るぅとくん、私行ってくるね』

る「だめっ…行かないでください……」





るぅとくんの冷えた手が私の腕を掴む。

いつもより弱々しい力で掴む姿は
あまりにも痛々しくて、

あまりにも、辛すぎた。





『…るぅとくん……しょうがないな。』





本当はバレたくなかった。

本当は何も知らない、知られないように
ただただ、ごく普通の日常を送れるように、

そう私たちがカバーしてきたけど


るぅとくんには、
もうバレて仕方がない…よね。



私はキラッと光る方に
隠し持っていたナイフを飛ばした。

風を切る甲高い音が聞こえては
反射していた光が動く。


当たった…かな。




そして顔を出すビル上の女…だな、
女を目掛けて銃弾を放った。

真っ逆さまにビルから落ちる女を確認しては
unknownに連絡を入れる。





る「Aちゃん……」

『っ…るぅとくん…その…』

キ「マスター、こちらの方を処置したら
よろしいですか？」

『…お願い。私はunknownと合流する。』

る「まってください！Aちゃん…！」

『……ごめん、るぅとくん。今は……』

る「僕、Aちゃんがこういうことしてるって
知ってたんですっ…」

『は…？』






ゆっくりと振り返ってみれば、
大粒の涙を流しながらそう言う彼の姿が。

私は目を大きく開け
腕を負傷している彼を見つめ、しゃがみ込んだ。






『……なんで…』

る「僕しか知らないと思う…
いつか君から話してくれるって信じてました。

僕たち、賞金が賭けられてるんですよね…？




もう僕、
好きな人に守られてばっかは嫌なんです…













僕も、Aちゃんの組織に入れてくださいっ…」






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