キ ミ の 特 等 席 【橙】

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【side C】





カランカラン……




どこぞの誰かとぶつかった。

僕よりも身長が低めな女。



ちょっと…
ぶつかったせいで、お酒落ちたじゃん…



そう思ってると、
ぶつかった女の子は謝りながら
新しいお酒を持ってきた。

落ちたお酒を抱え込みながら
"成人してます！"だなんて。



くく、おもしれーやついんだけどw


いつの間にやら、
抱えていたイライラがどっかに行って

僕の中に好奇心と興味が生まれた。





"相川 A"。

それが彼女の名前だった。


面白そうな人だったから、連絡先教えたけど…

きっとあぁいうタイプは
連絡なんかしてこない。

怖がりで臆病なやつばっかだから。




僕は彼女に電話番号とメッセージIDが書いた紙を
渡して、颯爽とコンビニを出た。


コンビニの外には、
待機する友達のジェルくん。

僕を待ってたんだとか。





こ「お待たせー、遅くなったー」

ジ「ほんま遅い。俺ん家で飲むんやろ？
はよしーや」

こ「ごめんってばぁー。早く行こー」

ジ「…てか、なんでそんなニヤニヤしとるんw」





あれ、僕そんなに顔緩んでた？

面白そうな女の子が居たから
自然と顔が緩んでたんかも。


なにそれ恥ずかしいんだけどw





こ「可愛い子がコンビニ居たんよw」

ジ「へー、紹介してやw」

こ「やだよ！僕のだし！」

ジ「まぁええねんけど」





久しぶりにあんな面白そうな子に会ったんだ。

独り占めしないと、
気が済まないでしょ？






こ「Aちゃんねぇ…」






楽しくなりそ。






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