お前らのマネージャーなんかやってられっか！２【stxxx】

☆ ガーネットデート ページ32

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さ「好きだ」

『私も好きですよ』





彼女はにこやかに微笑んでは
そう言う。

傍から見たら両想いの人って思うかもしれない。


でも、俺らはそうじゃない。






『このパスタ！私も好きです！』

さ「…あー…まぁまぁまぁまぁ…」






**







俺はあの時、運悪く5番目という
なんとも中途半端な数字を引いてしまった。

くじなんて本当に運だ。



俺の相方は1番を引いて喜んでいたが
結果はダメだったみたいだ。

ジェルなんか告ってもねぇし。


なーくんはゴリ押したけどダメで
莉犬はキザにいったらしいけどな。



まぁ、俺は最年長で頼れるお兄さんポジ。
そして尚且つ、大人の対応ができる。

そうつまり、これは勝利の片道切符は
俺が貰ったってもんよ。


るぅと、悪いがここで勝たせてもらうぞ。




なんて思っていた2時間前の自分を呪いたい。





冒頭の告白はAとデートを始めて
13回目の"好き"だ。

こいつは鈍感なのか策士なのかが
分からない。

無駄に周りみてるし、鋭い部分あるのに
こういうところは……




はぁ。





さ「この服、Aに似合いそうじゃね？
俺、結構タイプで好きやなぁ」

『本当ですか？ありがとうございます！』





ウィンドウショッピングで、
マネキンを指さしてそう言うが、かわされる。


俺の14回目の"好き"は撃沈した。





おいおいおいおい…

最年長で頼れるお兄さんポジで
尚且つ、大人の対応ができる俺は

どこに行っちまったんだよ……






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