お前らのマネージャーなんかやってられっか！２【stxxx】

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莉犬さんがタクシーに乗り込む時に
私も一緒に乗り込む。

ギッと睨んでくる彼に
ニコッと微笑んでみる。



車内が不穏な空気になる。

タクシーのおじさんが運転席の窓を開けた。


この光景どこかでも見たぞ。





り「あのさぁ。ついてくんなって言ったよね？」

『マネージャーなので』

り「ありえねぇ。」

『何があったかは知らないですけど、
警戒心を解いてくれると嬉しいんですけど。』

り「無理。信用出来ない。」

『なんでですか。』

り「マネージャーなんてみんな同じ。
お前もきっと俺に命令してくるんだ。」






命令……？

莉犬さんは一体何に脅えて怒ってるの？



頭にハテナを浮かべながら、
私たちはスタジオに着いた。




今日は映画を予定されている、
キャラクターの声優を務める莉犬さんの
マネジメントだ。


声優業で有名な彼は、
アイドルとしても声優としても人気がある。


特徴的な声に、
自由自在に操る声音や、表現力。

これが莉犬さんの強みだと言っても過言ではない。





り「おはようございます！
今日もよろしくお願いしまーす！」

監督「莉犬くん！おつかれーい！
今日もよろしくね！」

り「はぁーい！頑張りまーす！」





愛嬌はバッチリ…だけど……


あれが本当の笑顔なのだろうか。





初めて見た彼の笑顔は
なんだか、ぎこちない感じで



違和感があった。






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