お前らのマネージャーなんかやってられっか！２【stxxx】

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ひと通り館内を見て、
ご飯も食べてってしてると

気がつけば、空はオレンジ色になってて
海も綺麗なオレンジ色だった。



少し肌寒い風が吹く。

それもまた、心地よいものだ。





『今日は楽しかったです』

こ「そう？それは良かった」

『じゃあ帰りましょっか』





そういう彼女の腕を
咄嗟に掴んでは僕はゆっくり口を開く。

言っていいのかわからない。

本番になって
ちょっと弱気になっちゃうんだよね、僕。


でも、誰かに取られるくらいなら……




チャンスがあるのなら、
自分のものにしたい……






こ「……好き。」

『え？』

こ「…僕、Aのことが好きっ…
推しとしても、普通の女の子としても……」

『ころちゃん…』






言えた。

ぎゅっと目を瞑ってるから、
彼女がどんな顔をしてるかは分からない。


でも、
何となくわかるんだ。





君が、普段から何を見て、
何を聞いて、何を気にして、





この後の言葉も、
僕は何となく、分かっちゃうんだ。






『ころちゃん、ごめんね。』

こ「…」

『その…』

こ「あーあ！振られたーw
何となくわかってたからいいんだけどさ！

じゃあ、帰ろっか！みんな待ってるし！」

『……ころちゃん。
私はアイドルとして輝いてる貴方が好きです。』

こ「…」

『私がアイドル時代に貴方と出会ってたら、
間違いなく隣に居たいと思った。

でも、私が隣に居たいと思える人は
もう決まってます。ありがとう。』






ずるい。

きっぱり振ってくれたらいいのに。


なんでそんな言葉、くれちゃうのかな。




こんなの僕、
諦めたくても諦められないじゃんっ…





こ「……A…、抱きしめてもいい…？」

『今回だけですよ？』






こんなわがままも許してくれるなんて、

本当に僕の推しは




ずるい人だ。






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