お前らのマネージャーなんかやってられっか！【stxxx】

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『はぁ…全く。しょうがないですね。
ここに居ますよ』

な「…ありがと」





沈んだ顔が一気に、ぱぁっと笑顔になる。

この人のこういう笑顔、初めて見たかも。


記事やテレビでは、
作られたような笑顔だったから。

なんだろ、新鮮。




何を考えて、こういう行動してるかは
知らないけど、

仕事に支障はきたさないのは
きっと彼の性分。


着替えたり少しメイクをしたり、
髪をセットしてみたりとマイペースにしている。


スタイリストや、メイク担当のスタッフさんを
付けないのは彼らしい。

スタイリスト等をつけると番組側にお金がかかる。

それを考慮して、
自分で行ってるから色んな番組から使われやすい。



考え方としては、頭が良い。





『いつから、自分でしてるんですか？』

な「2年前くらいかなぁ」

『そう、ですか。』

な「あはは、引いちゃった？」

『いえ。全く』

な「……さっきはさ、ありがとう。」

『な、、なにがです？』





お礼を言われるようなことはしてないし
そんな覚えがない。

え、なになに怖い怖い怖い怖い……


これ、私あとで何かさせられるの？
ムリムリムリムリムリ……





な「俺、ずっと無理してた。
リーダーだからって我慢してた。」

『あぁ…その話……』

な「でも、君のおかげで少しは考え直したよ」

『そうですか』

な「ありがとう、A」

『な、名前……！？』

な「よし！スタジオ行こ？
俺の頭良いとこ、見ててよね！」






そう言って、私の腕を引いて
走り出すななもりさん。

なにか吹っ切れたような表情になった彼は








綺麗な笑顔になった気がする。




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