先輩と殺し屋さん【橙】

DAY 3 . ページ9

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転入してきて3日が経った。

そして、彼を殺すまで残り4日と半分に差し掛かった。



癖や、仕草、性格、口調などは
昨日の密着でわかった収穫は沢山あったが…

やはり一学年上だと
とにかく接する機会が少ない。



もう…なんでさとにぃじゃなくて
私にお仕事来るかなぁ…

もしかして、試されてる……？


あーもう！
考えても無駄なんにさぁ〜…



机に突っ伏して、窓から春の空を見つめる。

まだ外にはピンク色の花が咲き誇ってて綺麗。
空も綺麗な水色で澄み渡っている。


ここの景色、好きだな。

まぁこの景色もあと4日で、
見れなくなっちゃうんだけどさ。





生徒「桃城さーん」

『ん？どうしたの？』

生徒「先輩が呼んでるよー」





先輩？さとにぃかな？

なんて思いながら教室のドア付近を見ると
オレンジ色のカーディガンの彼が。


なんでここに……？






『先輩！どうしたんですか？！』

ジ「いま大丈夫やった？」

『大丈夫ですけど…何か用ですか？』

ジ「あぁ、それがな！」





スクールバッグから、
ゴソゴソと何かを探している。

何を探してるんだ？

てか、カバンの中整理しなさいよ……






ジ「あった！」

『それ…』

ジ「さとちゃんから頼まれてたんよ！
はい！お弁当！」

『ありがとう、ございます…
あれ？これ、私のじゃないですよ？』





お弁当と一緒に飴玉を渡された。

イチゴ味の飴玉。


返そうとすると彼はニカッと太陽な笑顔で
私を指さしてきた。





ジ「あげる！ご褒美！
じゃあそろそろ行くな！授業頑張るんよ！」





そう言ってわしわしと
豪快に頭を撫でてくれる先輩。




ねぇ、もう反則だよぉ……






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