先輩と殺し屋さん【橙】

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さ「ばかうめぇ…！」

『落ち着いて食べてよ、さとにぃ』

ジ「作りがいがあるなぁ〜」





ハンバーグをもぐもぐ食べる兄を見て、
嬉しそうな彼。

彼のおかげで部屋も綺麗だし、
毎日、ご飯も作ってくれるおかげで
健康的な日々を送っている。


もしあの時、
私が判断を誤ったら……

そう考えるだけで、ゾッとする。





ジ「さっちゃん、ご飯食べたらお風呂入り？」

さ「お、準備してくれてんの？さんきゅ」





ご飯をいそいそとかき込んで、
パタパタとお風呂場へ直行した兄。

そんなにお風呂入りたかったの？

もう少しジェルくんの作ったご飯を
堪能しながら食べなさいよね…



なんて思ってると、

ジェルくんのほうから視線が飛んでくるのを感じ、
私は彼をチラリと見る。





『えっと、どうしたの？ジェルくん』

ジ「ん？いや。可愛ええなぁ思ってん」

『っ…もう…！コーンスープ零しかけた！』

ジ「ごめんごめんwでもホントに思ったんやから
しゃあないやん？」

『…ジェルくんだってかっこいい…もん。』

ジ「なぁぁあ！ほんま可愛ええ！」





こうやって、
毎日のように彼は私に"可愛い"をくれる。

女の子なら言われてときめく言葉を
彼は分かっているみたい。






ジ「ほんま、好き」

『えへへ、わたしも好き！』

ジ「いつも仕事、ありがとうなぁ。」

『こちらこそ、いつも家事ありがとう』





お礼と、愛を言い合うのも
私たち流の愛の確かめ合いだ。


素直すぎる彼は
私に勿体ないくらい素敵な彼氏さんだ。





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