Femme Fatale【stxxx】

＿crazy 11 . ページ40

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【side Colon】





Aちゃんを怒らせてから、
1週間ほど経った。

彼女とは全く連絡を取ってない。

一方的にメッセージを送ってみるけど、
既読すらつかない状態だ。


はぁ…なんで僕、あんな見栄張っちゃったんだろう。


僕の独占欲が、身を滅ぼしてしまった。
……最悪だ。




そして、今日も今日とて僕は動画編集を行っていた。

Aちゃんは、
僕の指が綺麗で好きだと言ってくれた。

僕の声が心地よくて好きだと言ってくれた。

意外と面倒見がいい所も好きだと言ってくれた。



こんなにも"好き"を貰っているのに
僕は彼女に求めすぎていたのかもしれない。



僕自身を好きと言って欲しかった、ただそれだけ。


あぁ、彼女に会いたい。
好きで好きで堪らない彼女に会いたい。





こ「はぁ…Aちゃん……」






キーボードを打つ手を止めて、
彼女のことを思い出しては寂しさにくれる。

そんな時に、スマホが大きく振動した。


画面には、僕の相方の名前が書いてあった。


やめてよ…、
結構僕、傷心気味なんだからさ……




ため息をこぼしながら、
画面に映る緑色のボタンを押す。






こ「あい、なに。さとみくん。
僕今編集してるから忙しいんだけどー。」

さ《はぁっ…こ、ころん……》

こ「なに！要件をさっさと……さとみくん？」

さ《Aが…！》






僕は、さとみくんの言葉を聞いて
すぐに立ち上がった。

そんなはずない、何かの間違いだ。



彼女はずっとずっと
僕のそばに居てくれるって約束したんだ。



なのになんでっ……

















行方不明とかになってんのさっ…！！





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