Femme Fatale【stxxx】

＿crazy 5 . ページ17

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『おまたせ、さとみくん』

さ「20分待った」

『うそつき。』

さ「冗談だよw よし行くかぁ。」





彼の車に乗り込んでは、すぐに車を動かす彼。

グループの中で唯一運転が出来る。
運転姿も様になってて格好良い。


最年長だからか、やはり余裕のオーラがある。

このオーラ、私は少し苦手だ。





さ「行きたいとこあるか？」

『んー、メンバーに遭遇しないとこ』

さ「なに？嘘ついてここにいんの？w」

『学校って言ってる』

さ「なんだそれw わりー女」

『さとみくんも十分悪い男だよ』

さ「どこがだよw」

『頭かな？こんな悪い女に引っかかってるんだもん』

さ「言い返せねぇなーw」





運転しながら、癖のある笑い方で笑う彼。

つられて笑っちゃうからやめて、それ…




その後、少し遠い場所にある水族館に来た。

メンバーに遭遇することないこの場所は
絶好の場所だ。


券売り場に行くと、
スマートに彼が私の分まで用意してくれた。

こういう所、私の苦手なとこ。

大人でスマートで、余裕ある感じ。


でも私も大人だ、お礼を言うところは
ちゃんと言いますからね。





中に入ると、
薄暗いエスカレーターが。

これを使わないと館内に入れないみたい。






さ「入口まで綺麗とかすごいな」

『落ち着くなぁ』

さ「水族館好きなん？」

『ううん、さとみくんの隣が落ち着くなって
水族館は普通かな。』

さ「……なに可愛いこと言ってんだ、ばか。」

『ふふ、ほんとのことだよ』






にこっと微笑んでみれば、
彼の顔がすぐ目の前まで来ていた。


この人の愛情表現は甘々だ。

私にしか見せない少し余裕のない表情。








私はその顔、好きだよ。





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