な組の若頭 ３【stxxx】

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校庭に向かうと、
集められた生徒たちは困惑と焦りで
渦めいていた。

私たち以外、殺しの世界に関与していない生徒は
なんとも言えない表情で、佇んでいる。



るぅちゃんもころんも様子を伺っている。

莉犬は私の手をぎゅっと握ってくれている。



そして私は…





目の前で高みの見物をしている、
憎い相手、魔組の組長をギッと睨む。






「どうも！こんにちは〜！
今日はこの学園をジャックさせて頂いてありがとう〜！

魔組の組長、閻魔っていいまーす！よろしくねー！」






虫唾が走る。

12年経った今でも、その声、その容姿が嫌いだ。


そして、

殺しを遊びかのように思っているところも
大嫌いだ。




生徒に銃を構える手下であろう人々。

1、2、3……ざっと15人はいるだろう。


反論したり、逃げようとしたら撃つってことね。




ほんと、最低な組織ね。





「あれれー？
そこの正門にいらっしゃるのは〜！

な組さんですか〜？！」





閻魔の発言に、正門を見ると
なーくん、さとにぃ、ジェルくんの3人が。

3人とも、表情が強ばっている。



なーくんなんか特にそう。

私の話を聞いての対面だから…





ごめんね、みんな。

巻き込んじゃってごめんね。




誰も死なせないから。





絶対に、誰も。





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