な組の若頭 ３【stxxx】

【25】Battle Start . ページ29

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クスクスと笑う目の前の憎いあいつ。

そして、あいつの周りを覆うように
手下共が群がっている。


はぁ、まずは手下共から倒せってこと？


秒なんだけど？





「A、加勢します」

「体力も回復したし、いっちょやるかぁー！」




向日葵色と撫子色の羽織をなびかせて、
私を挟むように立ったのは、私のとっておきの組員。




『るぅちゃん…さとにぃ……！』


「さすがに、最年少に任せっきりなのは
最年長の俺のプライドが許せねぇんだよな。」

「あはは、さとみくん、
さっきからそれずっと言ってますよ。

雑魚処理は任せてください。
Aは閻魔の所へ。」


『……ありがとう』



「足引っ張んなよ、るぅと。」

「それはこっちのセリフです。さとみくん。
元る組の次期組長の力、舐めないでくださいね。」






るぅちゃんたちを見送り、
生徒たちの方を見ると、
なーくんとジェルくんが避難させていた。

良かった…
これで誰も怪我をしなくて済む……


莉犬はまだ意識が戻らないころんについて、
私たちを見守っている。



ころんも莉犬も、
私のとっておきの組員だ。



閻魔。



私の両親だけじゃなく、
私のとっておきの組員の目まで奪いやがって……

許されると思うなよ。





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