な組の若頭 ３【stxxx】

. ページ28

.






奇妙な笑い方をする閻魔に
私は恐る恐る聞いた。

何を言われても大丈夫なよう、
私は心を落ち着かせる。





『私を見つけ出して…何をするつもりなの。』

「君みたいな子は魔組に必要だと思ったんだ。
だから、な組なんか辞めて魔組においでよ。A。」

『嫌って言ったら？』

「ここにいる人全員、殺しちゃうよ？」





さすが魔組。

残虐的なのは未だに健在ってわけね。


……私の両親を殺しといて
私に魔組に入れなんて…ふざけないでほしいな。


私が今までどんな思いをして……




それに、今お前なんて言った？

な組なんか(・・・)って言ったな？




なーくんの目の前で…

私の目の前で言ったことを後悔させてやる。






「あれれ？A怒ってる〜？」

『……なーくん。
なーくんもしかして、閻魔が私のことを探してるっての
知ってたの？』

「それは…」

『だから、私を隠そうとしてたんだ？』

「…」

『……わかった。
この話は帰ってからにしよう。

今、やるべき事は目の前にあるから。』





私はそっと、拳銃を構える。




閻魔。

なんで笑ってるの？

なんでそんなに余裕そうなの？


高みの見物なんてしなくていいから、
私と同じ目線に立ちなさいよ。



ふふ、まぁ今のうちに笑っておきなさい？









最後に笑うのは、この私なのだから。





.

【25】Battle Start .→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す