な組の若頭 ３【stxxx】

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閻魔の発言に私は、
沸々と怒りが更に込み上げてくる。


面白みがないってなに？

ふざけないでほしい。




私は戦場に足を踏み入れ、
なーくんの元に向かっては
落ちていた拳銃を両手に握り締め、

閻魔に向けた。





「ふふ、君、僕とやり合おうとしてる？」

『それ以外になんの選択肢があるわけ？』

「あははw 君ほんと面白いね〜！
な組なんか辞めて、魔組においでよ〜！」

『ほんとお前って昔から(・・・)神経図太いね。』

「……昔からってことは僕と会ったことあるの？」

『忘れてんならそれでいいわ。』





私は両手に持った拳銃を閻魔に撃ちはなった。

ひょいひょいと避ける閻魔は、
まるで羽が生えてるよう。


華麗に避けながら私の様子を伺っているのが
目に見えてわかる。


ほんと、小賢しい奴。






「ねぇ！名前を教えてくんないー？」

『教えるまでもないっつの。』

「えー！気になるってー！」

『うるっさ。』





すると、頬に鈍い痛みが生じた。

どうやら、投げられたナイフで頬を切ったようだ。





「Aっ…！」

『なーくん！下がってて！』





私となーくんの会話を聞いてから、
閻魔はピタリと動かなくなった。

さっきまで俊敏な動きで
銃弾を避けていたのに…



そして、ゆっくりと見上げる閻魔。

その目は、どこか嬉しそう。






「君、Aっていうの？」

『…』

「こんな所にいたんだ。A。
12年前からずっとずっと探してたんだよ？」

『っ…？！覚えて…』

「忘れるはずないさ！
だって、両親を殺されてあんなに冷静な子は
初めて見たんだ！

それに君は優しい。名前まで教えてくれた。

これは、探さなきゃいけないよね？
いや、探すしか選択肢はなかったんだ！


あはは！

















やっと、見つけた…！」





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