な組の若頭 ２【stxxx】

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"七瀬 守都(もりと)"。




これが俺の捨てた名前だ。

母さんが付けてくれた名前。



7歳で組に入り、
その名前は僅か7年間しか使わなかったが、

俺の中で一番好きな名前だ。





「お父さん、お身体は大丈夫ですか？」

「守都。まぁ今のところはな。」

「任務なら俺が行けますから！」

「お前はしっかりしてて偉いな。」





そんなことない。

いつお父さんが居なくなるか分からないのに。



まだまだ、あなたの席に座るわけにはいかない。

まだまだ、あなたの席に俺は見合わない。




努力はしている。

日々鍛錬を続け、強くなろうと頑張った。


な組の部下たちは、
いつも俺を励ましてくれる。

拳銃を扱うのも、ナイフを扱うのも、体術だって、
特に長けているものはないのに。



任務先でもそうだ。

いつも部下に助けて貰ってばかりだ。


誇り高きな組の紋章を汚していってるのは俺だ。


父のつくってきたものを、
壊していってるのはきっと、俺なのだ。




悔しくて悔しくて堪らない日々は
ずっとずっと続いた。

鍛錬を一日たりとも怠ることなく、
俺は毎日毎日励んだ。




そして、俺が10歳の時。















齢、4歳のAと出会った。





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