な組の若頭 ２【stxxx】

【15】怒りのビール瓶 . ページ32

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ある程度楽しんで、
現在時刻はもうすぐ14:00を回ろうとしていた。

お腹も空いたし、
少し遅めのお昼ご飯を、ということで
レストランに向かおうとしていた。

その時。




prrrr...




私のスマホに大きな文字で"なーくん"と
デカデカと書かれている。

あぁ、嫌な予感する。





『はい、A』

《あ、もしもし？A？
今日どっか行ってるよね…？》

『どうしたの？任務？』

《まぁ…ご依頼で女の子指名されてて…
ころちゃん向かわせてもいいんだけど…》

『ころみ…やめとこう。あいつはヤバい。』

《じゃあ莉犬くんでも……》

『りいこ…やめとこう。あいつはラッパーだ。』

《じゃあ……》

『さとこも、ジェル子も、もりこも声でアウト。』

《るぅとくんは？》

『………………それだ。』





スマホを耳に当てたまま、
私はるぅちゃんの方を向く。

何が何だか分からないと言いたげな表情の
るぅちゃんに、にっこり微笑んでみる。

私の意味深な笑みに気づいたのか、
少々苦笑いになりつつ彼は

何かを察したようだ。





「えっと…僕…？」

『なーくん、私とるぅ子で向かう。』

《るぅ子www了解！早めに帰ってくるんだよー
今日はさとみ特製☆麻婆豆腐だよ！》

『じゃあ詳細はメッセージ送っといてー』





電話を切ると
隣でおどおどしているるぅちゃんが。

背はまぁ、高いけど
だ、大丈夫だよね？

りいこの方が良かったか……？





「Yo!! Yo!!」

「私の名前はりいこだYo!!」





いや、あいつは辞めとこう。

女の子要素ひとつないラッパーだからな…





『じゃあるぅちゃん、
変装用のお洋服、買いに行こっか♪』

「そうなると思いましたよ……」





るぅちゃんと合同任務、
初めてだけど頑張ろっと。





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