検索窓
今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:166,674 hit

【16】Root . ページ36

.





僕は、とある組織の長男として産まれた。

母も父も優しくて、
僕を愛してくれていた。


僕は厳しさもあり、優しさもある教育で
すくすくと育てられた。



この組織の正体を知ったのは、僕が9歳の時。

父は、"る組"と言った。

そして、父はる組の組長で
僕が次期組長であることを知った。



僕はひ弱で身体も強くはなくて。
内気で自己肯定感もあまり無くて、

正直言うと組長なんて見合わない存在だった。



る組の組員は僕のお世話をしつつ、
僕に戦う基礎を教えてくれた。

優秀な組員である父の部下たちは、
拳銃の扱い方、ナイフの使い方、

そして、爆弾の扱い方なども教えてくれた。





「成長したわね、瑠衣」

「お母さん、ありがとう」

「これであの人の跡を継げるわね。」

「……そうだね。」





嬉しそうな母の顔を見るのが大好きで。

手取り足取り教えてくれる組員たちが大好きで。


陰ながら見守ってくれてた父が大好きだった。




でも僕は、


この僕、"黄多美(きたみ) 瑠衣"の住む、る組が大嫌いだ。






**





「お母さん、行って参ります」

「行ってらっしゃい」





時は流れて、13歳になった。

あれは、蒸し暑い夏の日。


蝉の鳴き声がうるさくて、
陽炎で視界がぼやけて見えるくらいの、暑さの日。


中学生になった僕は、
向日葵の紋章を持つ我が組織を更に嫌っていた。



なんのために、拳銃を持ち
なんのために、ナイフを持ち

なんのために、戦うのか。



そして、なぜ、父の跡を継がなければいけないのか。




僕は、学校へ行くという口実で
訓練をサボりにサボった。


本当は学校になんて行ってないよ?

僕、勉強とか出来ないし。
頭悪いからさ。





僕が訪れた所は家から少し離れた神社だった。


古びた神社。

手入れも何もされてないような、
でも落ち着く場所。




そこで彼に出会ったんだ。














なーくんに。





.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
295人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , な組 , stpr
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

めあり(プロフ) - 冬凪さん» わぁぁ何処ですか!?そのお名前はめありの妹のお名前です…使わせていただいててそのまま打っちゃっかもです(´;ω;) 場所教えていただければ、訂正します! (2020年12月30日 13時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - いちさん» ありがとうございます!設定通りにいけてるかは不安ですが、頑張りますので最後まで見届けて頂けると嬉しいです(*^^)♪ (2020年12月13日 3時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
いち - 設定がしっかりしてて、かっこよくて面白かったです(誰目線)無理しないよう頑張ってください!見ます! (2020年12月13日 1時) (レス) id: b3b6872152 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - ぷりんさん» 素敵なお言葉ありがとうございます!少しでも投稿できるように頑張っていきます!(´∀`*) (2020年12月12日 16時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - チョコさん» チョコさん!毎度毎度ありがとうございます!素敵な作品になるよう、頑張ります!(´∀`*) (2020年12月12日 2時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めあり | 作成日時:2020年12月10日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。