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倒れた手下は気絶していた。

手下に着いてきた更に手下は、
私たちを見てはビビりあがっている。

腰を抜かしてる者もいるだろう。



そんな彼らを放って、
私たちは奥へ進んでいった。






辺りは薄暗い。

所々、電気がついているが
チカチカと点滅しているものが多い。





「ねぇ、A」

『なに?ころん』

「なんでさっきの奴、殺んなかったの?」

『なんとなく。
いい方に傾けばいいかなって思って。』

「いい方?」

『最深部、つくよ。準備して。』






今まで暗かったのが嘘のように、
最深部にあたる部屋は明るかった。

扉を勢いよく開けたため、
組長の周りにいた手下たちが一斉に、構えてくる。


組長は優雅にチェスをしていて、
私たちに一切気にもとめない。





「なんだお前らは!
もしかして、な組か!?」

「そうだって言ったら、
その組長さん殺っちゃってもいいー?」

「組長、な組が…」





チェスの駒をひとりで動かす夜組の組長。

そんな彼はゆっくりと、口を開いた。





「そちらのお嬢さん。」

『私?』

「夜組の情報にな組に女の子がいるなんて
ないのだが、君は何者だね?」

『名乗るほどでもないわ』

「はて。最近入った新入りさんかな?
夜組も馬鹿にされてますね、な組の組長さんに。」

『ふふ、案外そうでも無いかもですよ?』

「はい?」

『私の隣にいるな組の組員は、私が認める腕前の持ち主。
本当に馬鹿にしてるなら、私たちは来ていない。』

「そうですか、まぁそんなことはどうでもいい。
お前ら、殺れ。」





夜組の組長の言葉ひとつで
動きに入る手下たち。

私のアイコンタクトに反応した、ころんは
手下たちを無双していく。



はは、弱いなぁ。



私は、ころんが無双していく中、
ゆっくりゆっくりと歩きながら組長のもとへ向かう。





優雅にチェスなんかしちゃってさ。

貴方の方が私たちを馬鹿にしてるんじゃないの?






私は組長の対面に置いてある椅子に座り、
チェスの駒に触れた。





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めあり(プロフ) - キララさん» キララさん何作品もありがとうございます〜…!!(∩ω∩*`) (2021年2月16日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
キララ - 3つ目も楽しく読ませていただきます! (2021年2月16日 23時) (レス) id: 97464f7e6f (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 蝶花さん» わわわ!ありがとうございます!頑張りますっ! (2020年12月7日 17時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
蝶花 - 更新待ってます! (2020年12月7日 15時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 冷凍みかんさん» コメントありがとうございます!素敵なお言葉、光栄でございます!!頑張ります! (2020年12月6日 10時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めあり | 作成日時:2020年12月2日 22時

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