な組の若頭【stxxx】

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「Aちゃん、とりあえず教室に行こっか。」

『莉犬…うん。』





先日、入学式を終えたばかりで
分からないことばかりのこの学園に

なんでこんなにも噂が…





「Aちゃん、
もしAちゃんが狙われても、俺らが守るから。

安心してね。」

『ありがとう、莉犬。』





本日は、ころんと莉犬と3人で登校した。

るぅちゃんは、任務でお休み。
遠方に向かうみたいで2〜3日、家を留守にするらしい。

生きて、帰ってきてほしいな…



な組の任務は、生死に関わるような内容のものもある。

内容は様々であり、
人をあやめることが基本だ。

依頼だからね、
私たちはそれをただただお手伝いするだけ。

痕跡なんてひとつも残さない。

なんてったって私たちは、プロなのだから。






「Aっ…先生呼ばれてるよ」

『え？』

「西森！入学早々たるんでるんじゃないか？
気を引き締めて…」

『ご、ごめんなさい！
お昼ご飯のこと考えてたら…えへへ……』

「(ほわ…)ま、まぁ、お腹空くもんな、わかるわかる」





学校では、ふわふわ優しい系女子を演じている。

な組の若頭なんてバレちゃったら
狙われるに違いない。



"な組の組長の宝物"なんて異名をつけられ、
なーくんの唯一の弱点が私なんて知られたら……

うん、生きて帰れるか分かんないや。





私はね、任務や依頼とか頼まれたものは
ちゃーんと、こなすけど




静かに生きていきたいの。

これは永遠、変わらないよ。







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