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【6】緊急事態…? . ページ26

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目が覚めた。


空を見ればもうすぐ太陽が昇りそう。



朝はまだ冷えるから
私はブランケットを肩に掛け、茶の間に向かった。




『おはよう』

「おはよ、A」





既に起きていたのは、莉犬。

美味しそうなパンの匂いが漂ってくるから
さとにぃも起きているのだろう。





「昨日はお疲れ様。
ハニトラ作戦だったんでしょ?」

『ほんと疲れた。無理…』

「あはは、でもちゃんと任務こなしてきたじゃん!
偉いよ、A!」

『む…若頭だもん、当然でしょ。』





頭を撫でてくる莉犬に
"子供扱いしないで"と手を払う。

いつも通りのこと。



今日もいつも通りの朝を迎えた。



そう思ったつかの間。





「みんな!大変だ!緊急事態だ!!」

『なーくん?』





なーくんが焦った表情で、茶の間に入ってきた。

うちの組長が焦っておられる。
緊急事態って…もしかして敵が攻めてきた!?





『せ、戦闘態勢に入る!?なーくん!』

「ジェルくんが……!












風邪を引いたんだ!!!!!」





……………………は?


え、風邪?

えっと、風邪?





「なーくん…風邪、だよね?」

『風邪なのに緊急事態なの?』

「ゔぉい!俺の相方が風邪引いたんだよ!?!?
緊急事態に決まってんじゃん!!!」





あー…なるほどね。

なーくんは心配症だからねぇ…



私が前に風邪ひいたときも
"うちの若頭が!"って騒いでたって聞いたし…

ってさっきまでパンの匂いがしてたのに
雑炊の匂いに変わってるぞ…

さとにぃも焦ってんだろうな……



なーくん、ジェルくん、さとにぃの
大人組三人衆は協調性が凄く、

お互いのために、何かしてあげられるだろうか、と
常日頃考えているらしい。





『はぁ、私見てくるね。』

「OK、任せた。ってなーくん!落ち着いて!」

「ジェルくんがぁ…!ジェルくんがぁぁ…!」





私は呆れながら、茶の間を出て
ジェルくんのいる、"山吹の間"に向かった。




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めあり(プロフ) - キララさん» キララさん何作品もありがとうございます〜…!!(∩ω∩*`) (2021年2月16日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
キララ - 3つ目も楽しく読ませていただきます! (2021年2月16日 23時) (レス) id: 97464f7e6f (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 蝶花さん» わわわ!ありがとうございます!頑張りますっ! (2020年12月7日 17時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
蝶花 - 更新待ってます! (2020年12月7日 15時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 冷凍みかんさん» コメントありがとうございます!素敵なお言葉、光栄でございます!!頑張ります! (2020年12月6日 10時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めあり | 作成日時:2020年12月2日 22時

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