な組の若頭【stxxx】

【5】面倒なご依頼 . ページ22

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『はぁ〜……』

「そう萎えんでや〜w」





現在、夜の8時頃。

車でとある場所に移動中。

車の窓の外を見つめながら、
大きなため息を零す私と

それを宥めるかのように隣で頭を撫でるジェルくん。



子供扱いしないでほしいんだけど。





『今日の依頼、嫌。』

「しゃあないやん。適任なの俺かさとちゃんで
さとちゃんは他の任務あるんやからぁ〜」

『無理、萎える。私の苦手ジャンル。』





本日の任務は、とある奥様からのご依頼。

どうやら、依頼主の旦那さんが
不倫をしているとのこと。

いくら言っても治らない女癖に
嫌気がさした奥様は旦那さんを殺めてほしい、とのこと。


旦那さん、あなたの罪は重いわよ。


そこで、ハニートラップ作戦を遂行するらしく、
それに関して得意なのが、ジェルくんとさとにぃ。

さとにぃは他の任務で忙しいため、
ジェルくんと合同任務を行うことに。




はぁ…朝、るぅちゃん帰ってきてたから
気分上がってたのに……ホント萎える。






「女役、誰でも良かったんやけど
ころん連れてくより、本物の女の子連れてった方が
ええと思ってな？」

『まぁ…』




"ころみだっちゃ〜〜！！"

"私に堕ちるだっちゃ〜〜！！"

"罠にハマるだっちゃ〜〜！！！"




『……うん、私が適任かもね。』

「やろ？w」

『はぁ〜…るぅちゃんが恋しいよ……』

「A、ほんまるぅちゃんに懐いとんな〜w
俺にせぇへん？」

『……はぁ…』

「1番傷つくやつやからやめてや。」





そうこうしてると、とある会場に着いた。

どうやら本日ここで
依頼主の旦那さんの会社の式典があるらしい。

不倫相手は会社の部下らしい。




はぁ、

あんま乗り気じゃないけど…




いっちょかましちゃいますか。




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