【1】噂の若頭 . ページ3
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まだ少し肌寒い4月の上旬。
少しずつ空が明るくなってることに気づき、
布団から出て、茶の間へ向かった。
廊下の床はひんやり冷たくて、
素足で歩くには少々抵抗がある。
茶の間に向かうまでに台所があるのだが、
そこから漂ってくる、炊きたてのご飯の匂いに幸せを感じる。
「お。おはよー、A。」
『おはよ、さとにぃ。』
「今日はお前が好きな、さとみ特製玉子焼きだぞ」
『えへへ、ありがとう〜』
朝ごはんを作ってくれている、撫子 さとみ。
私の兄的存在の人だ。
朝早くから起きて、
みんなのご飯を作ってるみたい。
何時起きなんだろ?
今、5時だからね?
茶の間につくと、
既に私を除いて2人が寛いでいた。
渋めな紫色の羽織を着た、竜胆 ななもりと
温かいお茶をゆっくり飲む、向日葵 るぅと。
彼らもさとにぃ同様、早起きらしい。
『おはよ、なーくん。るぅちゃん。』
「お、おはよー。早いねA」
「おはようございます!早起きは健康にいいですよね〜♪」
そして、私の後に
ぞろぞろと茶の間に集まってくる人たち。
この家の人は早起きすぎる。
「おはよーさん!よぉ寝たわ〜!」
力いっぱい背伸びをするのは、山吹 ジェル。
「Aおはよ!走り込み行く?」
朝から意味のわからないことを言ってくるのは、浅緋 莉犬。
「昨日死ぬほど疲れたから学校休みたい」
枕を抱えて眠そうにしてるのは、露草 ころん。
ここは、
公にされていない組織、"な組"。
依頼や、任務を
完璧に遂行し、そつ無くこなすのが私たちの仕事。
どんな依頼でも、どんな任務でもね。
そして私、"西森 A"は
この組織の、最年少組員であり、
"若頭" だ。
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めあり(プロフ) - キララさん» キララさん何作品もありがとうございます〜…!!(∩ω∩*`) (2021年2月16日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
キララ - 3つ目も楽しく読ませていただきます! (2021年2月16日 23時) (レス) id: 97464f7e6f (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 蝶花さん» わわわ!ありがとうございます!頑張りますっ! (2020年12月7日 17時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
蝶花 - 更新待ってます! (2020年12月7日 15時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 冷凍みかんさん» コメントありがとうございます!素敵なお言葉、光栄でございます!!頑張ります! (2020年12月6日 10時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めあり | 作成日時:2020年12月2日 22時