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ページ17

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【side Rinu】






嘘だ。



嘘だ嘘だ嘘だ!!!!





なんでっ…なんでなの!?A…!!



俺らあんなに一緒に居たのに…

一緒に遊んで、一緒にご飯も食べて


ゲーム下手組だって盛り上がったじゃん…


お泊まり会だってしたじゃん…




なんで俺だけっ…






「なんでっ……うわっ、ごめんなさっ…」

「あ、いえ…って莉犬?」

「るぅとく……ふぇ…うわぁぁぁん!」






俺はぶつかったるぅとくんと
その隣にいたさとみくんに事情を話した。


丁度Aの家に向かう途中だったらしくって。


俺はもしかしたら、



嫌な夢でも見ているのかもしれない。







「落ち着いた?莉犬」

「う…ごめん……ありがとう」

「こんな言い方するのは悪いとは思うけど、
いずれこうなるって分かってたじゃねぇか。」

「…! さとみくんっ…それは…」

「メンバーで話したじゃねぇか…!
病気が進行していくにつれて俺らのことを忘れてしまう、
それをわかった上で向き合っていこうって…!」







確かにそうだ、
メンバーで話し合ったんだ。


さとみくんが言ったように、
いずれはこうなるんだって分かってた。




でも……





いざ、忘れられたのを目の当たりにすると

かなり堪えるものはあるんだよ…







「とりあえず、僕たちはAの家に向かいますけど…
莉犬はどうする?行く?」

「……行けない…」

「そうか。るぅと、お前だけ行けるか?」

「さとみくんは…」

「俺は莉犬と一緒にいる。
Aのこと、任せたぞ。」

「わかりました、また連絡します。」









「莉犬、大丈夫だ。」

「……うん…」






俺を慰めるかのように
俺の背中に触れるさとみくんの手は

温かくて。


いつも余裕そうにしてる彼でも
忘れられることに恐怖心は多分あるのだと思う。



その温かい手は





震えていた。





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




さとりーぬ、尊いですよね(´・ω・`)



.

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名無し - 感動した〜(><)良い!ずっと読んでられる! (2021年12月2日 16時) (レス) @page47 id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 久しぶりに小説で泣きました。私に感動をありがとうございました。久しぶりに、「哀」が戻りました。感動させてくれて、ありがとう! (2021年7月11日 17時) (レス) id: 4171a7c821 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 華月さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!モチベに繋がっております(。・v・。`) (2021年3月11日 9時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 読んでる時、胸がウズウズして感動がとまりません(´;ω;`)ウゥゥ (2021年3月11日 8時) (レス) id: 117d7f2ffc (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 雨夏さん» お返事遅くなってすみません!読んでいただいてありがとうございます(;▽;)そんなふうに言っていただけて、めちゃめちゃ嬉しすぎて飛び跳ねちゃいそうですw (2021年2月6日 2時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めあり | 作成日時:2020年11月3日 8時

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