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【ななもり。Side】




──────


七森くん


体調面か……なるほど、わかった。
近々、娘の様子を見に行こうと思っている。
その時は七森くんも一緒に来たまえ。

ん?君は娘のことが好きなんだろ?
なら実行に移せばいいじゃないか!

俺は君ならいつでも歓迎しているぞ!


雛瀬


──────



なんでそうなるんだ!!!!


ばっと立ち上がってツッコミを心の中でいれると
社員たちがビックリしてこちらを見てくる。



「なーくん、どないしたん?」

「エナジー足りてる?俺の飲む?」

『なーくん…?大丈夫ですか?』



みんな心配そうに言ってくる。
うわ…迷惑かけちゃったかな……



「あぁ、ごめんごめん、大丈夫だよ!」

そう言って椅子に座る。


多分これはいくら訂正してもいくらはっきり答えても
雛瀬社長はポジティブに返してくるんだろうな…

あぁ、無視したい……

でも相手は大手企業の社長…
なんなら好きな人の父親……

くそ…どうしたものか……



そう葛藤しながら俺はキーボードをカタカタと鳴らしては
メール欄に文字を打ち込んでいく。



──────


雛瀬社長



是非お待ちしております。
気をつけてお越しください。


踏み出したい気持ちは山々ですが
やはり娘さんの気持ちも大事ですので……
僕は娘さんと仕事するだけでも
幸せだと思っていますので……

では僕は作業に戻らせていただきますね、
お越しになる日が決まりましたら
ご連絡お願い致します!


七森


──────



よし、これで作業ができる!

俺だって付き合って結婚したいよ……



『なーくん。』

「っ!な、なぁに?Aちゃん。」



あまりにもビックリしてビクってしちゃった…

Aちゃんは立ち上がっては
俺の方に近づいて薬を手渡してきた。

そして耳元で心配そうに話しかけてくる。



『体調悪いんですか…?良かったら薬、貰ってくださいっ』



手渡された薬は、頭痛薬。


ニコッと微笑んで自分の席に戻った彼女は
また物凄いスピードで作業を始める。





うん、







結婚しようかな。



.

◆ 海色の景色と海色の彼→←◆ 俺と社長とメールのやり取り



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みかさ(プロフ) - とても素敵な小説でした! (2020年8月11日 1時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 優@青い彗星さん» 読んでいただいてありがとうございました!! (2020年8月2日 9時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
優@青い彗星 - めちゃくちゃ素敵な作品でした。ありがとうございます!見てて幸せな気持ちになりました! (2020年8月2日 6時) (レス) id: 54313a5dac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めあり | 作成日時:2020年7月8日 15時

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