仮面を被った人気女優【赤井秀一】

story.2 ページ2

.


メ「美蘭、卒業おめでとう」

世「おめでとう！ボクも早く高校に入りたいなぁ〜」

『ありがとう。色々あったけど秀くんがいない1年間少しだけ楽しかった』

世「少しかよ！」

『うん、あ、それと私今からフライトだから』



「「…は？」」



『…？だからフライト』

やっと秀くんに会いに行けるんだから、一分一秒も無駄にはできない

『じゃあ、そう言う事だからまたね
日本について忘れてなかったら連絡する』

呆然としている2人を置いて、私は空港へと向かった







そして現在、遥々日本へと来ているのはいいのだが……


『…私、日本の地形全然分からない』

どうしよう、お金も沢山持ってきた訳じゃないから早く働き先も見つけなくちゃいけない

でもここどこか分からない



…そうだ、携帯でメアリーさんに連絡を─！

と、思いポッケに手を入れ携帯を取り出す


……がそこにあるはずの携帯はなかった


『Oh my God……いつだ？どこでなくしたんだ？』

本格的にヤバくなってきた

……マイナスに考えたらダメだ、
早く解決策を考えなくては行けない……だけど…


『秀くんと“1年ぶりに再会！？めちゃドキ作戦”やりたかった』

……作戦のネーミングセンスをどうにかして欲しいところだが、これが彼女、美蘭の良さでもあるので今回は目をつぶろう


こうして全てを諦めた美蘭は、とりあえず人のいる方へと進み、活気のある路上で一夜を明かそうと決める





『わ、いかにもここで寝てくださいって具合でダンボール置いてあるじゃん、ここで寝ーよう』

少しも躊躇う様子を見せずにサッと地面に座ろうとする


そこに一人の男が話しかけてきた




「…キミ、お金が無いのか？」

なんて、初対面で失礼な発言をかます男に美蘭は


『……今から寝ようと思ってったんだけど。邪魔しないで』

と、中々こちらも常識のない発言をかましていた






だがこの男との出会いが美蘭の今後の人生を大きく変えていく

それはまだ誰もが知らない事実

story.3→←story.1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す