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story.14 ページ15




あの後、部屋に案内してもらいその部屋で一夜をすごした

久しぶりにぐっすりと眠れた気がする

なんだか心がホワホワして…


なんて思っていれば準備は終わり、
大家さんの部屋に向かおうと帽子をかぶりドアを開ける


私の部屋は2階、大家さんは1階だから階段を降りようと足を進めようとした時、

背後から扉が開かれる音が聞こえた


……お隣さん?
極力関わりたくなかったのに…

パッと後ろを向き、ペコっと頭を下げる


『…初めまして、隣に越してきたものです』

別に名前言う義務なんてないし…これでいいよね?


「……」

?…返答もないしもう行ってもいいのかな?
見た感じ…すごく寝不足そうだし、ほっといてあげよう


進行方向を元に戻し階段を降りようとした時、
先程の男が音を立てながら駆け寄ってきた


!…なになに、怖いって

逃げようと思った時には時すでに遅く、腕を掴まれていた


『っっ!…離してっ!』

怖い…突然駆け寄ってきたこの男もじゅうぶん怖い

だけど…それよりも



この男と秀くんを重ねてしまう自分が何よりも怖い

何一つ似ていないのに…ただ匂いが同じってだけ


秀くんと同じタバコを吸っている人なんてこの世界に沢山いる

そうだよ、この男はその1人に過ぎない


そう言い聞かせれば高まった鼓動は次第に治まっていく



『…離してください』

「!…す、すみません」

…だから離してって言ってるじゃない


『…謝るだけじゃなく行動も共にお願いします
誰かも知らない人に触れられるのは気分が悪いです』

「っ…僕の名前は沖矢昴と言います」


何でそんな傷ついた顔をするの?
そんな顔しないで

…っ、また考えたくもないことが頭をよぎってしまう



『ごめんなさい、私もう行き─』

沖「今お時間ありますか?
もし良かったら僕と一緒に朝食でも…」

『いいえ、お断りします』

沖「少しだけでいいんです…!」


…お願いだからもう私に関わらないで


『あなたと仲良くする気は無いと言っているんです』

あなたは何も悪くない
ただこんな断り方をする私が悪い

でも今私はそんなことを気にしている余裕は無いの
…だから早くどこかに行って、もう話しかけないで…


そんな私の願いが叶ったのか男は

沖「…すみません、急すぎましたね…では僕は先に行きますね」

そう言って先に階段を降りていった



『っはぁ』

足がカクンッと落ち、地べたに座る


…何でだろう
基本的に私は秀くん以外に興味がなかった

全てがどうでもよかった


でもこんな気持ちは初めて…

彼はなにか私にした訳でも言った訳でもない




だけど…





私は彼、沖矢昴のことがどうも苦手らしい

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:恋愛
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- この関係が『ギュッ』っとくるっす!!マジでどうなるんすか?((o(´∀`)o))ワクワク (7月16日 22時) (レス) id: 9c759aa54d (このIDを非表示/違反報告)
- すっげぇ、、、、好きです!!!続きがまじで見てぇっす!!! (7月16日 22時) (レス) @page18 id: 9c759aa54d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わきゃめサラダ | 作成日時:2023年4月21日 18時

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