第十一話 ページ13
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スマートに私を助手席に案内する降谷さん
『ありがとうございます!』
降「…」
『…』
運転席に座った降谷は、車内の沈黙に耐え兼ねたのか遂に口を開く
降「…どうしたんだ?元気があったり無くなったり。情緒不安定な奴だな」
そう言い車を走らせる
『…ぶっちゃけてもいいですか?』
降「あぁ、いいぞ」
『…私、安室さんが嫌いなんです』
降「は!?」
突然の告白に驚きが隠せない降谷
降「俺のことが好きだったんじゃないのか?」
『あ、降谷さんのことは大好きです!…だけど安室さんがどうしても苦手で…』
降「…そうか。なるべくAの前では素でいられる用努力しよう」
!…降谷さんの方が素なんだ!!
てことは、本業は公安警察か
……いや、普通そうでしょ!?
本業、アルバイトで副業、公安って!!
こんなこと考えてた私が恥ずかしいわ…
と、一人でツッコミをしていると
降「何故、“安室透”が苦手か聞いてもいいか?」
『…!』
やばい、間を作ってしまった…
“それは…あの人に似ているから──”
そんなこと口が裂けても言えない
言いたくもない
『何となく苦手なだけですよ!強いて言うのなら降谷さんが大好きすぎるんです!』
ほんの少しの嘘と、本音をまぜて彼に言った
降「…そうか。まぁ、何かあったら相談に乗ってやるから」
!…ホント降谷さんってそういうことサラッと言うよね
嘘だって気づいてるのに…
『降谷さんは顔も良いのに中身もいいんですか?サイコーですね!!』
これぞ真のイケメンってやつだ!!
降「…うるさい。ほら、着いたぞ」
え?何か顔赤くないですか?
や、見間違いじゃないよ?
………かわよ
降「おい、今失礼なこと考えてるだろ」
『何言ってるんですか……常に考えてますよ!』
降「はぁ…まぁいい。さっさと降りろ」
『きゃー辛辣』
降「降りろ」
別れを惜しみながらも車から降りる
降「…なぁ─」
車越しからか、降谷さんの声が私まで届かない
『なーんですか?』
そう言い、窓から顔を覗かせ降谷さんを見つめる
降「今日は悪かった。半ば無理やりにコーヒーを飲ませた」
!…そうだよ!
まぁ、アップルパイのお陰で乗り越えられたけど
そんなことを考えていると
ちゅっと、リップ音とともに頬に何かが触れる
降「これはお詫びだ。じゃあな、すぐに家に入るんだぞ」
そう言うと車で帰る降谷
『Wow…キッスや』
え、キッス?
あの降谷さんが?
あの超絶イケメンでだけども可愛い降谷さんが!?
あぁもう好き!!
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歯茎 - おめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうさいこうでした!!、 (10月15日 8時) (レス) @page28 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
花 - わかちゃさん» 本当に嬉しいです!😍ありがとうございます!!!コメントいっぱい書きます!!名作をたくさん書いているわかちゃ様、これからも応援してます!💕追記 いつもコメント返信お疲れ様です。ありがとうございます!!!! (2023年4月15日 14時) (レス) id: 9276019969 (このIDを非表示/違反報告)
わかちゃ(プロフ) - 花さん» キュンキュンして下さりありがとうございます!花さんにそう言っていただけるとより一層嬉しいです♡是非是非これからもコメントお願いしますっ!花さんのコメントを楽しみにしていますね♪ (2023年4月15日 14時) (レス) id: b355fc481c (このIDを非表示/違反報告)
花 - コメント失礼します!夢主ちゃんが一途で凄く可愛いです!ちょっとすれ違ってるのもキュンキュンしました...やっぱりわかちゃ様のお話大!好きです!!!これからもコメントしていいですか...? (2023年4月15日 8時) (レス) @page25 id: 9276019969 (このIDを非表示/違反報告)
わかちゃ(プロフ) - ぴかそさん» ありがとうございます(^-^)更新がんばりますねー! (2023年4月12日 17時) (レス) id: b355fc481c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わきゃめサラダ | 作成日時:2023年2月13日 1時