愛され娘【黒の組織】

20話 隠し事 ページ22

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『バボ？車、かぁいね♡』


ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「！？…か、可愛い？(は、初めて言われたぞ？…まぁ、Aが褒めてくれているんだ。こんな嬉しいことは無い)」


バーボンの愛車、RX-7に乗りどこかへ向かう二人

どこへ行くのかが気になったAはバーボンに尋ねる


『どこ行くぅ、の？…おかしぃ？』ｷﾗｷﾗ

ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「…そうだな。お菓子はあると思うが…」





そう言うとさらに目をキラキラと輝かせながら

『ちょーこ！くきぃ！あーいす！』

と、実に様々なお菓子の名前を楽しそうに言うA


そんな可愛らしいAの姿に微笑みを零しながらバーボンは


ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「着いたぞ。おいで」

そう言い、Aをチャイルドシートから降ろし抱き抱える



『きゃあ〜！おきぃ！♡』

Aが驚く程大きい建物…その正体は


ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「大きいだろ？ここは警視庁だ」


まさかの自分の職場にAを連れてきたバーボン

組織に正体がバレたらどうするつもりなのか……




そんなことはさておき、“警視庁”とは何か気になる様子のA


『け、いしちょ？』

そんなAにバーボンは

ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「あぁ。少し難しかったか？……そうだな…警察と言えば分かるか？」


『け、けいしゃつ！？』

ビクッと肩を震わせ驚いた声で言うA

先程までの楽しそうな雰囲気は無くなり険しい顔つきになる



『……バボォ』

と言いバーボンにピタッと抱きつきウルウルとした瞳で何かを訴えるA


しかし

ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「！…早く行きたいのか？任せてくれ！！」

そういうとダッシュで駐車場から警視庁に向かうバーボン





一方、帰りたいと訴えたはずなのに急に警視庁に向い走り出すバーボンにショックを受け、目を点にさせていたAだった




──続く

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