裏切られるくらいなら、愛なんていらない【鬼滅の刃】

零 ページ3

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胡「A！今日は新しい柱の方が来るらしいですよ？」

『ね！女の子だって！また男の人が来たらどうしようかと思ったよ…』

死「おいおい…俺が嫌なのかぁ？」

と、急に肩を組む実弥が現れる


いや、別に実弥が嫌な訳じゃなくて…
ちょっとむさ苦しいのが嫌であって…

とか考えていると御館様が来たらしい

ザッと砂利を鳴らし御館様に向かい頭を下げる


産「おはよう皆、今日は少し天気が悪いのかな？」

死「御館様におかれましても──」


クっ…また実弥か…
ここ5回くらい連続で実弥が御館様にご挨拶してる…

ずるい…
みんなもそう思っているのか少し悔しそうな表情を零す

……蜜璃なんてほっぺ膨らませてるじゃん、可愛い

そんなことを微笑ましく思っていると突然、
実弥が話しているのにも関わらず甲高い声で声を上げる者がいた


「御館様ぁ！そろそろいいですかー？」

！……何あの子、お屋敷にまで上がっちゃって…
それに御館様の腕まで掴んでる？無礼にも程がある

サッと手を挙げ、御館様に発言権を求める

産「……A、どうしたんだい？」

『……そちらの女性はどなたでしょうか？
腕を組んでいるところを見ると親しい間柄……もしくは単に女性の方が無礼なのか…』

どっちなのか答えはわかっている
恐らく、今日から柱になる子だろう

いくら柱とはいえ、御館様は尊敬し、敬う存在
なのにそんな軽々しく触れるのは許せない

だからわざと彼女を睨みつけ、早く離れるよう促した


産「うん、そうだね
舞香…少し離れようか。みんなに挨拶をしなさい？」

「…はい
初めまして！舞香です！よろしくお願いしますっ！」

そう言って、一人一人に握手をし始める


……さっきは少しこの子に不快感抱いていたけど…別に元気よくていい子じゃん

まぁ、誰にだって失敗はあるよね

さっききつく言っちゃったことを謝ろうと差し出された手を握ったら急に私を抱きしめてきて

「…余計なことすんじゃねぇよ」…と一言

『…え』
と、驚きの声を出せば

「これからもよろしく願いしますー！」
と、ニッコニコ笑顔で言う舞香ちゃん


え、さっきの聞き間違い？怖っ
後で舞香ちゃんにどうしたのか聞こーっと




なんて、この時は呑気に考えていたけれど今思えばもっと、
危機感を持ってみんなに相談していればよかった


……なんて、今更思っても仕方ないけどね

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