お昼ご飯と襲撃 ページ13
「アインスちゃん！一緒にお昼食べへん？」
持ち物を整理していたのか鞄を漁るアインスに麗日が話しかける
「うん、良いよ」
アインスの了承の言葉に麗日を含め緑谷達はやった！と声を漏らす
「ちょっと待っててね」
アインスは鞄から綺麗に包まれた小さめのお弁当を取り出した
「あ！アインスちゃんはお弁当なんやね！」
「そう、夕食の残りを詰めてるだけだけど」
そこから会話しながら食堂に移動し、飯田天哉がプロヒーローインゲニウムの弟だと驚きの事実に衝撃を受けていると
「そう言えば、アイラちゃんってどんな子？」
緑谷の隣に座ったアインスに麗日は聞く
「えっと、アイラは」
〔ほぉ〜？？？〕
「とても可愛い子で」
〔はいはい？〕
「知識もあって」
〔うんうん！〕
「俺の大切な友達であり、家族…かな」
アイラの相槌を聞きながらアインスは答える
そうすれば、三人は其々の反応をする
緑谷がふと口を開こうとした瞬間
【セキュリティ3が突破されました】
突然けたたましく鳴り始めたサイレンが、食堂にいた生徒達を混乱させる
生徒はたちまち我先にと非難口に行こうとする
アインスは人のおしくらまんじゅうに抗わず、最後には窓際まで追いやられる
「誰？」
アインスがふと窓に目を向ければ
そこにはマスコミの群れ
「朝の不躾な人達だ」
〔でもますこみ？って人達は入ってこれないんじゃ無かったっけ？〕
その…筈なんだけど
アインスとアイラが言葉を出さずに会話していれば、アイラが一気に嬉しそうな顔をする
〔あ！見て！〕
「え？どうしたの？」
アイラの感情の変化に戸惑いながら返事をする
〔あそこ！あそこ！〕
アイラが必死に指を指す方向に目を向ける
「！」
幼き日の、よく遊んだ親友の顔
「弔！」
数年ぶりの親友
「気付いて！弔！」
そうやって狭い中で、出来るだけ大きく手を振ると
「！」
此方に気付いたように手を小さく振り返す彼
「気付いた！」
アインスはその事実が嬉しくて、今日一の笑顔を見せる
表情は残念なことに距離があるから良く見えないが恐らく向こうも嬉しいだろうとアインスは考える
大丈夫！！！！！
その大声にアインスの目が奪われる
そこには扉の上に非常口のポーズをしている天哉がいた
「何？あれ」
〔分かんない〕
アインスとアイラが興奮から一気に戸惑いの感情へ変わる
「…見つけた、迎えに来たよ」
その声は誰にも届かない
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たま - 文章力ぱねぇｗ大好きです！ (2019年2月12日 19時) (
レス) id: 56d3c1a18a (このIDを非表示/違反報告)
化け猫 - とても面白いです！更新頑張ってください もしや主人公くんの個性見たことあるアニメがある（汗） (2019年1月14日 10時) (レス) id: d3ed948d91 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - とても面白いです！続き待ってます！頑張ってください (2019年1月2日 16時) (レス) id: c064f2d099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕莉 | 作成日時：2017年12月21日 15時
