第六十三話 ページ25
✕視点
〜東の港町〜
sha「はぁ？もう終わってるやん！」
輝く太陽の下、潮風が爽やかに吹いている。かもめは悠々と空を飛び、美しい海は静かに揺れている。
……そんな背景とは場違いに、シャオロンが到着した時には既に、ボコボコにされた敵兵士達が縄で拘束されていた。
老爺
「おぅ！遅かったなぁシャオ助！」
「コイツら弱っちくてのぉ。この前釣った魚の方がよっぽど骨があったわい。」
老爺達は網や銛などを持って敵兵士達を囲んでいた。老爺が兵士を縛り上げる国など、この国以外に存在しないだろう。
sha「何やねんも〜！つまらへんわぁ！！」
シャオロンは暴れ足りないからか、愛刀(？)のシャオシャオシャベルをぶんぶん振り回した。
老婆
「まぁまぁアンタ。シャオロンちゃんはさっきまで国営放送をしてたのよ？」
「そうよぉ。あ、シャオちゃん、飴ちゃんいる？」
sha「いるぅ！」
老婆達は優しく微笑みながらフォローをいれたり、いじけたシャオロンに飴を渡したりする。
シャオロンもいじけながらも飴を受け取る。その光景はさながら家族のようであった。
老爺「おい！あんまりシャオ助を甘やかすなよ！す〜ぐ調子に乗るからのぉ！」
sha「あぁん？何やとこのジジィ！！」
このやり取りも、この町では日常茶飯事。
血の気の多い海の男達に勝てる者など、総統閣下と……
老婆「……アンタ達。喧嘩しないの♡」
老爺・sha「「……ﾋｪ…。」」
…最愛の妻くらいであろう。
微笑みながら喧嘩を止めるために魚を捌くための包丁を持つ老婆もまた、この国にしかいないだろう。
〜南の街〜
敵兵士「大人しく拘束されろ！！」
銃を突きつけられる。
銃の先には、大事そうに分厚い本を抱えながら敵兵士を睨み続ける女性と、その後ろには子供が数人いた。
子供達は女性にしがみつき、泣くのを堪えているようだった。
敵兵士「…っ何故反抗する！
拘束されれば、殺されることは無いというのに！！」
女性「……それは、"敗北主義"ということかしら。」
女性は、重々しく話し始めた。
女性「確かに捕まれば安全よね、少しの間だけ延命出来るでしょう。…でも、そんな人はこの国にはいないわ。
攻めこそ最大の防御。
私達は、貴方達になんて屈しない！！」
敵兵士「……残念だ。」
敵兵士は引き金に指をかけた。
女性「…！
(……先生！！)」
女性は死を覚悟した…
……その時だった、地響きが聞こえたのは。
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ショウノ - 都道府県マルチでの外道ちゃんのセリフが来たときに、叫びました。台詞要素が多くて、復習の成果が素晴らしいと思います！！ (2020年4月7日 20時) (
レス) id: 0f20d5c602 (このIDを非表示/違反報告)
ふうちゃん☆ - なんか大先生カッコよくない？怒り狂った大先生も好きかも…！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: f19f81ecb0 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるのし(プロフ) - ニナさん» コメントありがとうございます！！総統だからこそ、クセの強い国民をまとめられるんでしょう。気に入っていただけて嬉しいです！！ (2019年4月24日 12時) (レス) id: 99fe4741e4 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - シッマ起きてきて感動して泣いた(？)しかもその後に国民が強すぎて笑った。とりまめっちゃ好きです！ (2019年4月23日 20時) (レス) id: 0e6fc5e8be (このIDを非表示/違反報告)
まるまるのし(プロフ) - マリンさん» お久しぶりです、コメントありがとうございます！！また読んでいただいて嬉しいです！！ (2019年4月22日 20時) (レス) id: 99fe4741e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまるのし | 作成日時：2019年1月29日 22時
