第六十一話 ページ23
✕視点
国民「「「ゾム様！！」」」
気付いたときには既に敵は血を流し倒れていた。
さらにその近くには、少年を抱えた幹部の一人・ゾムが血まみれのナイフを持って立っていた。
国民
「ゾム様が来たのなら、もう怖いもんなしだ！！」
「ざまーみろお前ら！！」
「流石だぜゾム様！！かっくいー！！」
国民がゾムの登場にわあっと歓声を上げて盛り上がる。
zm「……！
…やめてぇや。(ﾎﾞｿｯ)」
ゾムはフードをさらに深くかぶる。
普段は暗殺や偵察など、目立つような仕事をしないから、こんなに真正面から賞賛されるのは気はずかしいのだろう……きっとフードで隠された耳は赤く染まっている。
……抱えている少年から、羨望の目を向けられているとは知らずに。
敵兵士
「ひっ……ゾムって、我々国の最大戦力と言われている！？」
「アイツは人を殺すことを快楽としている奴と聞いた事があるぞ！？」
「噂だと、味方にもバズーカを放つような奇人らしい……！」
「かっ勝てる訳ねぇよ……！て、撤退だ！！」
「馬鹿者！！王子からのご命令を忘れたか！！
歯向かう者は消すのだ！！祖国のために！！！」
ゾムを認識した途端、敵兵士は怯んだがそれは一瞬だった。敵兵士は一斉にゾムに向かって走り出した。
国民
「なっ、あんな大勢で……！？」
「ゾ、ゾム様ぁ！！」
zm「……お前はオカンの事守ってな。」
国民達は慌て始めたが、当人は冷静に少年を地面に下ろしながら声をかけた。
少年「う、うん……！」
zm「……んふふ！」
ニヤリと笑ったゾムは、ナイフで、拳で、脚で、立ち向かってくる敵兵士を次々と倒していく。
ゾムのあまりの強さに、国民達は沸く。
少年「……かっこいい…………。」
zm「へいへいへーい！！どうしたんすかぁ？ww」
敵兵士「……っくらえ！！」
zm「！」
敵兵士からの剣をナイフで受け止めるが、そのナイフは欠けてしまった。
zm「マジか……！」
ゾムは一旦敵と距離を置き、ナイフを見る。
zm「……気に入っててんけどなぁ、コレ。」
ゾムは目を細め、ナイフを見つめる。
……"別の何か"に、思いを馳せるように。
敵兵士「今だ！！！」
敵兵士はチャンスだと思い、再びゾムに斬り掛かる。
国民「ゾム様！！危ないっ！！！」
？？？「こんにちは〜、死ね！」
数本の弓矢が、宙を舞う。
…ヒーローが一人とは、限らない＿＿＿＿。
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ショウノ - 都道府県マルチでの外道ちゃんのセリフが来たときに、叫びました。台詞要素が多くて、復習の成果が素晴らしいと思います！！ (2020年4月7日 20時) (
レス) id: 0f20d5c602 (このIDを非表示/違反報告)
ふうちゃん☆ - なんか大先生カッコよくない？怒り狂った大先生も好きかも…！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: f19f81ecb0 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるのし(プロフ) - ニナさん» コメントありがとうございます！！総統だからこそ、クセの強い国民をまとめられるんでしょう。気に入っていただけて嬉しいです！！ (2019年4月24日 12時) (レス) id: 99fe4741e4 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - シッマ起きてきて感動して泣いた(？)しかもその後に国民が強すぎて笑った。とりまめっちゃ好きです！ (2019年4月23日 20時) (レス) id: 0e6fc5e8be (このIDを非表示/違反報告)
まるまるのし(プロフ) - マリンさん» お久しぶりです、コメントありがとうございます！！また読んでいただいて嬉しいです！！ (2019年4月22日 20時) (レス) id: 99fe4741e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまるのし | 作成日時：2019年1月29日 22時
