第六十話 ページ22
ht視点
ht「……！」
確かに、怪我をした事で農耕作業を禁止されて以来、畑に行って穀物を眺めるくらいしか出来なくて、悔しかったな。
……それを見られてたか。
os「すごい悔しかった。
切なそうに畑を眺めるひとらんらんの顔が、見てられへんかった。
俺は外交官や。言葉で相手をねじ伏せていくのが俺の仕事。
……でもそれだけじゃ、ひとらんらんを守れへん。
だから、ゾムにひとらんらんの軍隊の強化を頼んだんや。
……俺がいなくても、ひとらんらんがこれ以上怪我せずに済むように。
…な、言うたやろ？これは俺の"自己満足"。
…………ひとらんらんを怪我させた奴らを、後悔させてやりたかったんよ。」
最後の一言を言う瞬間、目が薄く開かれた。
キラリと光る深緑色の瞳から、敵への殺意が伺える。
ht「……マンちゃん…。」
os「…………なんてな！ちょっと熱くなってしもたんや、恥ずかしいめう！」
マンちゃんはパッといつもの微笑みを浮かべる。…先程の深緑色はもう見えない。
ht「……お礼は、俺の畑で取れた小麦粉を使ったケーキでどう？」
os「！……乗っためう！」
俺達はそう言って笑い合った。
その笑顔は、まさしく花が"爛漫"と咲き誇ったかのように、輝いていた_____。
ht「あ、そういえば。
マンちゃんがここに来たってことは……。」
os「ふふ！
今頃……
幹部全員が街中で暴れとるよ。」
〜〜〜
✕視点
〜北の街〜
国民「くっそ！卑怯だぞ！！」
敵兵士「やかましい！！貴様らがお縄につけば良い話だ！！」
国民と敵兵士が複数同士で睨み合っている。
互いに動かないその理由は……
少年「離せ！！離せよぉ！！」
敵兵士の一人が国民である少年を捕まえているからだ。少年は逃げようとジタバタと暴れるが、やはり大人の力には勝てないらしい。国民達は反抗出来ず、まさに膠着状態だ。
母親「なんで奴らだ……！！うちの子を開放しな！でないと容赦しないよ！！」
敵兵士「黙れ！！！
女だろうが子供だろうが歯向かう奴は殺す！！これは最高指揮官である王子からのご命令だ！！
さぁ、このまま大人しく武器を捨てろ！！」
敵兵士は脅しのように、少年に剣を向ける。
少年「えっ…？」
母親「！！！
やめ…っ！！」
兵士「さもなくばこいつの首を跳n……っ！！」
？？？「俺も混ぜてくれへん？
あ………喉掻っ切って殺したから、さすがに返事できんか。」
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ショウノ - 都道府県マルチでの外道ちゃんのセリフが来たときに、叫びました。台詞要素が多くて、復習の成果が素晴らしいと思います！！ (2020年4月7日 20時) (
レス) id: 0f20d5c602 (このIDを非表示/違反報告)
ふうちゃん☆ - なんか大先生カッコよくない？怒り狂った大先生も好きかも…！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: f19f81ecb0 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるのし(プロフ) - ニナさん» コメントありがとうございます！！総統だからこそ、クセの強い国民をまとめられるんでしょう。気に入っていただけて嬉しいです！！ (2019年4月24日 12時) (レス) id: 99fe4741e4 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - シッマ起きてきて感動して泣いた(？)しかもその後に国民が強すぎて笑った。とりまめっちゃ好きです！ (2019年4月23日 20時) (レス) id: 0e6fc5e8be (このIDを非表示/違反報告)
まるまるのし(プロフ) - マリンさん» お久しぶりです、コメントありがとうございます！！また読んでいただいて嬉しいです！！ (2019年4月22日 20時) (レス) id: 99fe4741e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまるのし | 作成日時：2019年1月29日 22時
