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中間「なぁ、無理せんとAも出社遅くてええねんで？」
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パソコンの画面と向き合いながらAを盗み見る。
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A「無理なんてしてませんよ。
自然と目が覚めちゃうんです。
あと、私にはこのくらいのしかできないので…」
だんだんと落ち込むように話すA。
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中間「そんなことないで。Aは十分頑張ってる。」
それ以上、かけてあげられる言葉が見つからなかった。
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Aはうちの企業の代表取締役の娘。
いわゆる社長令嬢だ。
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Aは俺と同じ企画開発部に所属しているが肩身の狭い思いをしていることは嫌というほど知っている。
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“特別扱い”
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Aにとってこれがどれだけ苦痛なものか。
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Aが企画を提案すればどれだけ稚拙なものでも通ってしまう。
Aが失敗をすればすべてが上司の責任になる。
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A自身その重大さを理解して、かえって裏方に回るようになった。
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特別だからこそ何もできない。
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それでもAは決して泣き言を言わない。
俺はそんなところも全部愛おしくて仕方がない。
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だけど今の俺にしてやれることは悔しいほど何もない。
もどかしさを抱えながら、大丈夫や と繰り返すことしかできないのだ。
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A「ふぁあ〜」
Aが大きなあくびをする。
中間「ほらやっぱい眠いんやん(笑)」
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俺が茶化すと、
Aは
「違います！いまのはちょっと気が抜けちゃって、、」と必死に誤魔化す。
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目がじーっと合い
A「ごめんなさい。うそです。眠いです」
しょぼんと眉を下げながら白状する。
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「ちょっとソファで寝とき？」と俺のブランケットを貸すと口まで覆い、スースーと寝息を立て始めた。
みんなが出社してくるまで45分。
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俺と彼女の二人きりの時間。
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ふ。(プロフ) - 早速読ませて頂きました！淳太くんの心情にも主人公の心情にもドキドキします^^ (2018年2月4日 14時) (
レス) id: 14c30d17ad (このIDを非表示/違反報告)
Rina(プロフ) - ふ。さん» さっそく読んでいただけましたか？^^ いつもコメントくださってありがとうございます！ (2018年2月3日 21時) (レス) id: cfc9e7d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
ふ。(プロフ) - 更新してくださり有難う御座います！！やはりとても続きが気になるお話ですし、もうなんと言っても主人公の気持ちにとてもドキドキしちゃいます！ (2018年2月3日 20時) (レス) id: 14c30d17ad (このIDを非表示/違反報告)
綾花(プロフ) - いつも楽しみに読んでいます！この先の淳太くんと主人公の関係がどうなっていくのか、すごく気になります！更新頑張ってください！ (2018年2月3日 4時) (レス) id: a14ed5a845 (このIDを非表示/違反報告)
ふ。(プロフ) - 更新頑張って欲しいです！ とても主人公と淳太くんの関係性が好きです ！ (2018年2月2日 17時) (レス) id: 14c30d17ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rina
| 作成日時：2018年1月6日 22時
