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Aのあとを追いかけ、探しに出ると
別荘からほど近い海辺に姿を見つけた。
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ジャリ…ジャリ…
と俺の砂を踏む音が静かな波音と重なる。
Aは背を向けたまま俺の方を見ようとしない。
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ぎゅっ…
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後ろから包み込むようにAを抱きしめる。
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小さくAの肩が震えている。
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俺は身体を離してAを無理やり向かい合わせにする。
うつむき下を向いたまま俺を見ようとしない。
淳太「A、?
顔上げて?」
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貴方「…やだ。」
淳太「…だめ。」
頬を両手で包み込み、顔を上へ向かせる。
淳太「こんなに泣かせてもうてごめん。
笑顔にさせらへんくってごめん。
頼りない俺でごめん。
こんな俺でごめん。」
俺の言葉を聞いてAは大きく首を横に振る。
淳太「これからきっと…
もっとAを悲しませるし、泣かせてしまうと思う。
俺は世界で一番Aが好きや。
誰にも負けないくらいAのことが好きや。
アホみたいに笑った顔も。
不細工な寝顔も。
子供みたいにすぐ拗ねる性格も。
強がりなところも。
恥ずかしがり屋なところも。
心配になるくらいドジなところも。
…全部、全部、好きなんや。」
淳太「俺を信じて日本で待っていてほしい。」
静かな海。
静寂が俺たち2人を包み込む。
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ちゅっ
Aが背伸びして俺の頬にキスを落とした。
貴方「浮気したら許さないからね。」
「うん。」
「毎日電話してね。」
「うん。」
「私が寂しいって言ったら、好きだよっていっぱい言ってね。」
「うん。」
「俺はAだけのものだよって言ってね。」
「うん。」
「…淳太くん。わがまま一つ聞いて?」
「うん。」
「…えっ、ちしよ。」
「うん。」
耳を真っ赤に染めるAをお姫様抱っこして別荘のベッドルームへと向かった。
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Rina(プロフ) - 凛奈さん» ほんとですね(笑)全く気付きませんでした。適切な形に直しておきました (2016年7月17日 13時) (レス) id: cfc9e7d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
凛奈 - 40の英語で書いているのが「two years ago」で「2年前」になっているのですが、2年後のお話ではないでしょうか?「2年後」でしたら「two years next 」です! (2016年7月17日 9時) (レス) id: 68e61ac7ee (このIDを非表示/違反報告)
# NANO(プロフ) - Rinaさん» はっ!ついあなたを後ろで寝落ちしてしまいました((←。これからもずーっと((後ろで))見守ってますね♪♪♪((←。なんか自分で書いてて怖えぇ (2016年5月9日 6時) (レス) id: 69d903e14c (このIDを非表示/違反報告)
Rina(プロフ) - # NANOさん» いや、こわいこわいこわい(笑)夜中にこれはだめなやつ(笑) (2016年5月9日 0時) (レス) id: cfc9e7d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
# NANO(プロフ) - Rinaさん» いま、あナたのウしロニいまスヨ?????((うそ (2016年5月8日 23時) (レス) id: 69d903e14c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rina | 作成日時:2015年6月12日 23時